商品の積み替えで忙しい時間帯。午前8時過ぎ。倉庫前で年の頃なら70半ば?と思しき女性と目が合います。声をかける余裕も無く頭を下げ目で挨拶をするとこちらのほうに向かって来ます。「駅はどっちの方角ですか?」「そうですねえ地下鉄ならあっち。JRならこっち。どちらも歩いて10分ぐらいです。どちらまで?」「○○まで帰ります」大阪市内や府下の地名は大体分かりますが○○と言うところ、知りません。「どちらの○○ですのん?」「石川県です」それにしては荷物も無く軽装。どうみても朝の散歩にしか見えません。「どこから来はったんですか?」「・・・・・」こりゃまずい!「ちょっとそこに掛けて待っててください。よく分かる人に来てもらいます」警察に電話。「多分認知症による徘徊だと思います。9時には出発しないといけないのでそれまでに誰か来て保護してあげてください」電話を切ってから「石川県といえば先の地震。大変でしたねぇ・・・」「地震?・・・・」「何時に出てきはったん?」「6時」噛み合いそうで噛み合わない会話?をしていると自転車をこいで若い警官が来ました。「オジンさんはこちらですか?」「はいそうです。捜索願い出てません?」「いや今のところはそれらしいのは無いようです。バーちゃん!どこからきたんや?名前は?電話番号。なにか持ってる?お金は?」制服姿の矢継ぎ早の質問に女性の目が泳ぐのが傍目にも分かります。(動揺してる!)その間にも本署と連絡を取って両方に話ながら身体検査のように女性のポケットあたりを探ります。「名前は○△。所持品は腕時計だけです。どうぞ!」女性の顔が緊張感からこわばります。「オジンさん、とりあえず本署まで同行して保護します。ありがとうございました」最悪の状況は避けられたと思いますが時間があれば女性からもっと情報を聞き出して穏やかに解決できたのではないか?もう少しいい方法があったのではないか?こんな時こそ婦人警官だったら良かったのに。なんとなく後味の悪い思いをしました。