「にいちゃあ~ん。助けてえ~」日に何度か商品を積み替えに倉庫に行きます。隣が老夫婦がやってる大衆食堂。半年ほど前、ご主人が脳梗塞で入院。今は「めし』と書いた看板だけで閉店状態。確か1ヶ月ほど前退院されたと聞いてます。シャッター開ける音を聞きつけたのかおばちゃんが走って出てきます。「どうしたん?」「お父さん、ベッドから落ちたんや!」「そらえらいこっちゃ!」慌ててお隣のドアを開けてみるとテーブルと椅子を片付けてその代わりに電動ベッドとポータブル。車椅子に紙おむつの入った段ボール(売るほどあるがな)丁度車椅子とベッドの間に挟まるようにご主人が顔をゆがめて転んでます。『頭打ってない?』『大丈夫と思うわ。デイのお迎えが来る時間やから車椅子に乗って待ってようと思って・・・』『それで落ちた?そんなんデイのヘルパーさんが来てからしてもらったらいいのに』といいながらここでジュース屋のオッサンが急遽カリスマヘルパー?に ヘーンシン! → \(〇¥〇)/ (何故か気の毒とかいう気持ちはそれ ほど 起こらず、ただ目の前に実習材料として隣のおっちゃんが横たわってる。)『どこが麻痺してるン?』オバチャンに聞くと『左足』『腰は痛くない?曲がる?よっしや!先ず座ってもらうわな。』仰臥位から座位。『車椅子に乗ってもらうからおっちゃん両手、私の肩に乗せてくれる?』この辺になるとオバチャンも落ち着いてきたのか、おっちゃんの腕を私の肩に乗せます。『車椅子にのるよ。ええか?イチニのサン!』『にいちゃんどこでそんなの習ってきはったん?上手いなあ~ヘルパーさんみたいや。ほんまにおおきにありがとう。一人でどうしょかと思ってたんや』(名乗るほどの者ではございませんが通りすがりの1ヘルパー)パーフェクトや!介護福祉士の実技やったら間違いなく一発合格やと思う。それにしてもおっちゃん。拍子抜けするほど軽かった。ずっと前から知ってるけどあんなに軽くなって・・・老い。そして病。誰も避けて通れません。子供みたいに軽かった。昔、啄木の歌にそんなのがあったような・・・?