認知症。60歳代では1%程度ですが80歳代になると4~5人に一人と加齢にしたがって急増します。確かに多い。 タイトルからお分かりのように看護、介護する側から見るのではなく当事者の側になって書かれた本。「認知症という病気は、知的機能は低下しても人と人とのつながりは保たれる。そんな病なのです。」著者の小澤勲(この方は自らも進行中の肺癌患者)共編の黒川由紀子(臨床心理士)以下数名の専門家の体験からの意見を編集されたものです。1。認知症ってなに?2。家族との関係はどうなる?3。病院との付き合い4。暮らしの注意点。5。この不安何とかしたい.6。介護サービスを受けると楽になる。7。最後まで自分らしく生きるために。本文中興味深かったのは認知症患者の声を代弁する形でのメッセージ「認知症の受容なんて出来ません」時間が必要です。もう少し待って下さい。「ほらあれは○○さんでしょ」「この前道であったでしょ」記憶の欠落をおぎなってもらうと(あっそうだ!)一瞬霧が晴れたように頭がすっきりします。「どうせ分からないからと仲間はずれにしないでください」「私の顔を見て話してください」「答えられないけど分かることもあります。急がせないでせめて5秒待ってください」「無視しないで下さい。話しかけてくれることが嬉しいのです。理解できないけど感じます。あなたの優しさを感じる心があることを分かって下さい」「私も誰かの役に立ちたい。それは贅沢なんでしょうか」「あなたにありがとうと伝えたい」
アルツハイマー型から脳血管性認知症。進行も異なり一括りには言えませんがケアの仕方によって症状も大きく違ってくるのではないでしょうか