車を運転中はあまりラジオをつけません。電話を携帯に転送していますので掛かって来た時、聞き取りにくいのもありますが普段からあまり聞きたいと思う番組もありません。お昼前何気なくスイッチをいれるとどこかで聞き覚えのある押さえた声。淡々とした語り口。間違いなく津嘉山正種氏(声がよく似ていると言われます?またや!)の朗読。「小説かなあ?」と聞いているうち引き込まれ目的のロケ先に着いてもしばらく車から降りられません。NHK。わくわくラジオ。私の本棚。本のタイトルは『八重子のハミング』陽信孝著。ご自身も4度のがん手術から生還されるという経験を経てアルツハイマーの妻を介護。11年という年月を闘病。介護。愛。の記録。車中でメモ用紙に走り書きしたタイトルを仕事帰りに書店で探しました。著者とちいさなお孫さんとの会話『ババはだんだん赤ちゃんになる病気なんだよ。ババを元気にする一番のおクスリは「やさしさ」なんだ。おうちの人達みんながババにあげるんだ。だから○ちゃんもババにやさしさをあげてね」この仕事するようになって認知症といわれる利用者さんとは何度となく関わることがありましたがアルツハイマーの方とは接触を持った事がありません。発病。5年以内に寝たきり。10年以内に死亡。と言われてます。迫り来る死の影におびえつつ残された日々を共に歩む。講演の依頼があって2人で出かけます。会場で著者が講演中妻が突然歌いだす。いつの間にか会場全体の大合唱になり、演壇で言葉もなくただ頭を下げ続ける著者。発病を隠したいという方が多いと聞きますが多くの方々に知ってもらい理解を得る。本人はもとより介護者も救われ教わり、またそれが新たな力になる。介護とは?考えさせられます。三十一文字のラブレター。毎晩ベッドの中で読んでます。