大相撲夏場所の各段優勝は、三段目はモンゴル出身の旭海雄が佐田ノ輝と7戦全勝どうしの優勝決定戦を制して初めての優勝を果たしました。序ノ口は和歌山県有田市出身の18歳で今場所初めて番付にしこ名が載った野田が千秋楽に行われた聖白鵬と6勝1敗どうしの優勝決定戦を制して優勝を果たしました。


【十両】

◯生田目(突き出し)風賢央●、◯北はり磨(押し出し)千代丸●、●欧勝海(寄り切り)木竜皇◯、●天空海(すくい投げ)伯桜鵬◯、●對馬洋(押し出し)若隆景◯、◯白熊(押し出し)白鷹山●、●碧山(押し出し)北の若◯、◯輝(突き出し)栃大海●、◯阿武剋(送り倒し)朝紅龍●、●東白龍(送り倒し)志摩ノ海◯、●玉正鳳(寄り切り)千代翔馬◯、●遠藤(上手出し投げ)紫雷◯、●千代栄(はたき込み)大翔鵬◯、◯武将山(押し出し)獅司●、◯英乃海(すくい投げ)妙義龍●、●大奄美(送り出し)島津海◯


十両の北の若と紫雷は勝ち越しが決まりました。


十両の朝紅龍と碧山と對馬洋は負け越しが決まってしまいました。


新十両の風賢央は負け越しが決まってしまいました。


十両は、関脇経験者の若隆景が對馬洋に押し出しで勝って14勝1敗で十両初優勝しました。来場所は幕内復帰が濃厚です。


大相撲夏場所千秋楽の26日、23歳の新小結・大の里が12勝3敗の成績で幕内初優勝を果たしました。初土俵から7場所目での幕内初優勝は幕下付け出しの力士としては最も早い記録となります。夏場所は14日目を終え、幕内は、3敗で大の里がトップに立ち、星の差1つの4敗で琴櫻、豊昇龍の大関2人と、関脇・阿炎、西前頭筆頭の大栄翔の4人が追っていました。千秋楽の26日、大の里は関脇・阿炎と対戦し、相手の得意な突き押しにもひるまず前に出て押し出しで勝ち、12勝3敗として幕内初優勝を果たしました。大の里は今場所からちょんまげを結ったばかりで、先場所、新入幕幕内優勝を果たした尊富士に続いて大銀杏を結えない力士の幕内優勝となり、日本相撲協会では初めてのことだとしています。幕下付け出しでデビューした力士のうち初土俵からの幕内優勝がこれまで早かったのは元横綱・輪島の15場所目で、7場所目の大の里は大幅に記録を更新しました。また、初土俵から7場所目での幕内初優勝は幕内優勝制度ができた明治42年以降、尊富士の10場所目を抜いて、最も早い記録となりました。大の里は新三役として臨んだ今場所、立ち合いの力強い当たりと、右を差してからの一気の攻めを持ち味に初日に横綱・照ノ富士を破ると大関・琴櫻や霧島にも勝つなど白星を重ねました。そして、10日目に平幕の豪ノ山に勝って勝ち越しを決めると14日目には3場所連続となる11勝目を挙げて単独トップに立ちました。今場所を横綱・照ノ富士や、貴景勝、霧島の2人の大関など三役以上の力士の休場が相次いだ中、将来の横綱とも期待される23歳がその実力を示しました。新入幕から3場所目での幕内優勝は年6場所制が定着した昭和以降では元横綱・佐田の山に並んで2番目に早い記録です。新三役での幕内優勝は昭和32年夏場所で新小結・安念山、のちの元関脇・羽黒山が幕内優勝して以来、67年ぶりです。また、元横綱・稀勢の里の二所ノ関親方が師匠を務める二所ノ関部屋で幕内優勝した力士は初めてです。石川県出身力士の幕内優勝は元大関・出島が関脇だった平成11年の名古屋場所以来、25年ぶりです。


【幕内】

●時疾風(寄り倒し)狼雅◯、●宝富士(押し出し)北勝富士◯、●佐田の海(寄り切り)竜電◯、◯欧勝馬(寄り切り)金峰山●、●友風(押し出し)正代◯、●玉鷲(突き落とし)一山本◯、◯錦木(寄り切り)剣翔●、●湘南乃海(寄り切り)明生◯、◯阿武咲(寄り切り)錦富士●、◯王鵬(突き出し)翠富士●、●美ノ海(引き落とし)翔猿◯、◯高安(上手出し投げ)豪ノ山●、◯平戸海(寄り切り)御嶽海●、●琴勝峰(引き落とし)大栄翔◯、●熱海富士(寄り切り)隆の勝◯、●若元春(寄り切り)宇良◯、◯大の里(押し出し)阿炎●、●豊昇龍(小手投げ)琴櫻◯


一山本は勝ち越しです。


玉鷲は負け越しです。


隆の勝が勝ち越しです。


熱海富士は負け越しです。


大相撲夏場所の三賞は、幕内初優勝を果たした新小結・大の里が2場所連続2回目の技能賞と初の殊勲賞を受賞しました。敢闘賞は新入幕で10勝5敗の成績を収めた欧勝馬が初めての受賞となりました。阿炎と大栄翔の殊勲賞と湘南乃海の敢闘賞はなりませんでした。


プロ野球は6試合が行われました。


阪神vs巨人は、延長10回、巨人が2対1で勝ちました。◯勝ち:西舘投手1勝2敗▽セーブ:バルドナード投手1勝4セーブ●負け:岩崎投手2勝2敗8セーブ◎ホームラン:巨人・岡本和真選手9号。巨人は0対1の9回に、岡本和真選手のホームランで追いつき、延長10回に丸選手の犠牲フライで勝ち越しました。先発の菅野投手が7回途中を1失点と好投し、4人目のルーキー西舘投手がプロ初勝利を挙げました。阪神は先発の才木投手が8回途中を無失点と力投しましたが、抑えのゲラ投手と岩崎投手が打たれました。


DeNAvs広島は、広島が4対2で勝ちました。◯勝ち:アドゥワ投手5勝1敗▽セーブ:栗林投手1敗14セーブ●負け:大貫投手2勝6敗◎ホームラン:DeNA・蛯名選手2号。広島は1回に野間選手のタイムリーなどで2点を先制し、4回には秋山選手の犠牲フライで追加点をあげました。先発のアドゥワ投手は6回を2失点で5勝目を挙げました。栗林投手は通算100セーブを達成しました。広島は同一カード3連戦3連勝です。DeNAは広島を上回る11安打を打ちましたが、残塁が13と決め手を欠き、3連敗で5位に転落しました。


中日vsヤクルトは、中日が5対0で勝ちました。◯勝ち:橋本投手2勝●負け:松本健吾投手1勝1敗。中日は、3回までに石川昂弥選手のタイムリーツーベースなどで4点を先行し、6回には、田中選手のタイムリーで追加点を挙げました。2回から急きょ登坂した2人目の橋本投手が4回途中までヒット1本に抑えるなど中日はリリーフの6人が得点を許さず、2試合続けて無失点で勝ちました。ヤクルトは前回、プロ初登坂で完封勝利を挙げた先発のルーキー・松本健吾投手が3回途中を4失点と役割を果たせず、打線もわずか3安打と投打に精彩を欠きました。


ロッテvsソフトバンクは、ロッテが7対1で勝ちました。◯勝ち:中村稔弥投手1勝▽セーブ:益田投手1勝2敗7セーブ●負け:スチュワート投手1勝2敗。ロッテは3回に、ソト選手の2点タイムリーで先制し、8回にもソト選手の2点タイムリーツーベースなどで一挙5点を奪って突き放しました。8人の投手リレーが成功し、2人目の中村稔弥投手が今シーズン初勝利を挙げました。ロッテは引き分けをはさみ2020年以来の8連勝です。ソフトバンクは1点にとどまり、今シーズン初の同一カード3連敗を喫しました。


楽天vs日本ハムは、楽天が3対2で勝ちました。◯勝ち:岸投手2勝4敗▽セーブ:則本投手1勝10セーブ●負け:柳川投手1敗。楽天を1回に1点を先制されましたが、その裏に浅村選手の犠牲フライで追いつき、3回に小深田選手のタイムリースリーベースと浅村選手の2打席連続の犠牲フライで2点を勝ち越しました。先発の岸投手は6回2失点と粘りのピッチングで2勝目、則本投手が10セーブ目を挙げ、楽天は連敗を6で止めました.日本ハムはプロ初登坂の先発・柳川投手がフォアボールから崩れました。


西武vsオリックスは、西武が5対2で勝ちました。◯勝ち:佐藤隼輔投手1勝1敗●負け:マチャド投手1勝1敗3セーブ◎ホームラン:西武・岸選手3号/オリックス・森選手1号。西武は1点を追う8回、外崎選手のタイムリーツーベースと蛭間選手のタイムリーヒットで2点をあげて逆転し、さらに岸選手がスリーランを打ってこの回5点を奪いました。先発のボー投手が7回1失点と好投し、2人目の佐藤隼輔投手が今シーズン初勝利を挙げました。オリックスは小刻みなリレーで逃げきりを図りましたが、7人目のマチャド投手が打ち込まれました。


プロ野球・広島の抑え・栗林良吏投手が26日のDeNA戦で日本選手最速に並ぶ178試合目で通算100セーブを達成しました。


プロ野球、パ・リーグで最下位に沈む西武は、松井稼頭央監督が休養すると発表しました。今後は渡辺久信ゼネラルマネージャーが監督代行を務めるということです。明後日の交流戦からです。