大相撲で、歴代最速に並ぶ3場所で新入幕を果たし、現在は十両の伯桜鵬が新型コロナウイルス感染のため夏場所中日の19日から休場することになりました。20歳の伯桜鵬は去年7月の名古屋場所で昭和以降では歴代最速に並ぶ所要3場所で新入幕を果たし、左四つの相撲を持ち味に幕内優勝争いに加わって11勝4敗の成績を残しました。その後、左肩を手術して2場所連続で休場して、今年の初場所に幕下として復帰すると、続く春場所で十両に戻りました。今場所は西の十両8枚目として臨み、2日目の取組で右腕を痛めたもののテーピングを施しながら出場を続け、7日目の昨日までに3勝4敗としていました。しかし19日、都内で診察を受けた結果、新型コロナでおよそ5日間の安静と療養を要すると診断されたため、日本相撲協会に休場を届け出て、中日の今日から休場することになりました。伯桜鵬の休場は去年の九州場所以来3回目で、対戦する予定だった阿武剋は不戦勝となります。


【十両】

●對馬洋(押し出し)木竜皇◯、●風賢央(突き出し)志摩ノ海◯、◯栃大海(寄り切り)紫雷●、◯白鷹山(押し倒し)欧勝海●、●千代丸(突き落とし)英乃海◯。■伯桜鵬(不戦勝)阿武剋□、●碧山(押し出し)獅司◯、◯島津海(下手投げ)玉正鳳●、◯若隆景(押し出し)千代栄●、●千代翔馬(押し出し)輝◯、◯東白龍(突き出し)武将山●、●大翔鵬(寄り切り)白熊◯、◯北の若(寄り切り)大奄美●、●妙義龍(引き落とし)朝紅龍◯


十両の遠藤は勝ち越しが決まりました。


十両は、遠藤が8連勝、若隆景、志摩ノ海、阿武剋が1敗です。


大相撲夏場所中日8日目は、新小結の大の里が三役経験者である大栄翔との1敗どうしの対戦を制し、7勝目を挙げました。大の里は今場所、大きな体を生かして前に圧力をかける相撲を持ち味にここまで一横綱二大関を破り、7日目を終えて三役以上でただ1人、1敗としていました。中日8日目の19日は、今場所、関脇から西前頭筆頭に番付を落とし、ここまで同じく1敗の大栄翔と対戦しました。大の里は大栄翔の突き押しに引いてしまいましたが、距離が空いて相手が一気に前に詰めてきたところを右に飛びながらはたき込んで勝ち、7勝目を挙げました。2敗の大関・琴櫻は2日連続で大関を破っていた平幕の王鵬と対戦し、互いに押し合う展開となりましたが最後は押し出しで勝って6勝目を挙げました。また、残る平幕の1敗力士のうち、返り入幕の37歳・宝富士が行司軍配差し違えのすえ、竜電に寄り切りで勝って7勝目を挙げました。一方、宇良は大関・豊昇龍に寄り倒しで、湘南乃海は大関経験者の御嶽海に押し出しでそれぞれ敗れ、ともに2敗に後退しました。


8日目終了時で、幕内は、1敗:大の里と宝富士、2敗:琴櫻など5人が追いかける展開で後半戦に入ることになりました。


【幕内】

◯遠藤(下手投げ)時疾風●、◯宝富士(寄り切り)竜電●、●欧勝馬(寄り切り)剣翔◯、●狼雅(はたき込み)一山本◯、◯錦富士(突き出し)友風●、●水戸龍(押し出し)佐田の海◯、◯北勝富士(突き落とし)美ノ海●、◯金峰山(押し出し)隆の勝●、●正代(小手投げ)錦木◯。◯御嶽海(押し出し)湘南乃海●、◯翠富士(肩透かし)玉鷲●、●明生(寄り切り)琴勝峰◯、◯翔猿(引き落とし)阿武咲●、◯平戸海(突き落とし)熱海富士●、◯大の里(はたき込み)大栄翔●、◯阿炎(上手出し投げ)豪ノ山●、●宇良(寄り倒し)豊昇龍◯、◯琴櫻(押し出し)王鵬●


十両の遠藤が初日から8連勝で勝ち越しを決めました。


宝富士に竜電は、行司軍配差し違えで宝富士が寄り切りで1敗を守りました。


新小結の大の里が1敗を守りました。


大相撲夏場所で腰を痛めて3日目から休場していた大関経験者の平幕・高安が9日目から再び出場することになりました。高安は東の前頭3枚目で臨んだこの夏場所で、初日は関脇・若元春、2日目に新小結・大の里を破り、調子のよさを見せていました。その翌日の3日目、朝の稽古で腰を痛めて休場していましたが、9日目から再び出場することになり、結びの一番で大関・豊昇龍と対戦することになりました。


プロ野球は6試合が行われ、パ・リーグは3試合すべてがサヨナラでの決着となりました。ソフトバンクは9回、近藤健介選手のサヨナラタイムリーツーベースで西武に勝ち、4連勝です。


ソフトバンクvs西武は、ソフトバンクが2対1で逆転サヨナラ勝ちしました。◯勝ち:ヘルナンデス投手2勝。●負け:アブレイユ投手1勝3敗8セーブ。ソフトバンクは1点を追う9回に柳田選手のタイムリーヒットで追いつき、さらに近藤選手紹介タイムリーツーベースで試合を決めました。2人目のヘルナンデス投手が2勝目をあげました。ソフトバンクは4連勝です。西武は8回まで無失点に抑えていたルーキーの武内投手が9回を先頭バッターにヒットを打たれて交代し、リリーフしたアブレイユ投手がリードを守りきれませんでした。西武は5連敗です。


ロッテvs日本ハムは、ロッテが4対3でサヨナラ勝ちしました。◯勝ち:益田投手1勝2敗4セーブ。●負け:河野投手1敗。◎ホームラン:岡選手(ロッテ)5号。野村選手(日本ハム)1号。序盤に3点をリードしたロッテは8回にピンチで登坂した2人目の澤村投手が押し出しのフォアボールを与えて同点に追いつかれましたが、9回に岡選手のソロホームランでサヨナラ勝ちしました。9回のピンチをしのいだ3人目の益田投手が今シーズン初勝利をあげました。ロッテは3連勝です。日本ハムはあと1本が出ず。2イニング目に入った2人目の河野投手が打たれました。


オリックスvs楽天は、延長10回、オリックスが3対2でサヨナラ勝ちしました。◯勝ち:井口投手1勝。●負け:酒居知史投手1勝1敗。オリックスは2対2の延長10回、宗選手がツーアウト一塁三塁からセンター前にタイムリーヒットを打って試合を決めました。6人目の井口投手が2シーズンぶりの勝ち星です。オリックスは4位に順位を上げました。楽天は9回にオリックスの抑え・平野佳寿投手から2点を奪って追いつく粘りを見せましたが及ばず、負け越しが今シーズン最多に並ぶ5になりました。


阪神vsヤクルトは、阪神が7対2で勝ちました。◯勝ち:才木投手5勝1敗。●負け:石川投手1敗。阪神は同点の4回に才木投手が押し出しのフォアボールを選び、近本選手がタイムリーヒットで続いて2点を勝ち越し、8回には木浪選手交代2点タイムリーツーベースなどで3点を追加しました。先発の才木投手は6回を5安打2失点2敗まとめ、リーグトップの5勝目です。ヤクルトは球界最年長・44歳の石川投手が4回途中を4失点とふんばれず打線も2回以降得点を奪えませんでした。


広島vs巨人は、広島が9対3で勝ちました。◯勝ち:アドゥワ投手4勝1敗。●負け:高橋礼投手2勝2敗。◎ホームラン:末包選手(広島)1号、菊池選手(広島)2号。1回に3点を先制された広島はその裏、小園選手のタイムリーヒットと、末包選手の1号スリーランで4点をあげて逆転しました。4回には林選手と秋山選手がタイムリーを打つなど、中盤に追加点を重ねてリードを広げました。先発のアドゥワ投手は2回以降、立ち直り、6回途中3失点で4勝目をあげました。広島は今シーズン初の同一カード、3連戦3連勝で巨人と入れ替わって2位に浮上しました。巨人は、高橋礼投手が1回に4点を奪われてマウンドを降り、先発の役割を果たせませんでした。


DeNAvs中日は、中日が3対2で勝ちました。◯勝ち:柳投手3勝2敗。▽セーブ:マルティネス投手12セーブ。●負け:大貫投手2勝5敗。中日は1対1で迎えた6回に代打・大島選手のタイムリーヒットで勝ち越し、7回には細川選手のタイムリーで1点を加えました。先発の柳投手が5回1失点で3勝目をあげました。中日は連敗を4で止めました。DeNAは、ヒット11本を打ちながらまずい攻めが響いて競り負けました。