大相撲の十両の北の若と島津海が夏場所初日から休場することになりました。島津海は肺炎のためということです。北の若の休場は2022年夏場所以来2度目、島津海の休場は先場所に続き7度目で、北の若と対戦する予定だった輝と島津海と対戦する予定だった獅司は不戦勝です。


小結の朝乃山は「右ひざ内側側副靭帯損傷で約3週間の通院安静加療を要する」、平幕の尊富士は「右足関節外側靭帯損傷で引き続き約3週間の休業、通院加療を要する見込み」との診断書を公表しました。


【十両】

◯栃大海(はたき込み)風賢央●、●欧勝海(上手投げ)千代丸◯、◯阿武剋(寄り切り)對馬洋●、◯志摩ノ海(押し出し)碧山●、◯紫雷(上手出し投げ)白鷹山●、◯千代栄(押し出し)玉正鳳●、●英乃海(寄り切り)伯桜鵬◯、□獅司(不戦勝)島津海■、●白熊(上手投げ)若隆景◯、□輝(不戦勝)北の若■、◯東白龍(はたき込み)朝紅龍●、◯遠藤(寄り倒し)千代翔馬●、◯武将山(押し出し)大翔鵬●、◯大奄美(寄り切り)妙義龍●


白熊に若隆景は、物言いがつき、行司軍配差し違えで若隆景の勝ちでした。


新十両の阿武剋と塚原改め栃大海が関取初白星でした。


大相撲夏場所が東京・両国国技館で初日を迎え、横綱・照ノ富士のほか、4人の大関陣が全員敗れる波乱の展開となりました。横綱・大関が5人以上出場して初日に総崩れとなったのは昭和以降初めてです。先場所、腰のけがのため途中休場した横綱・照ノ富士は、10回目の幕内優勝を目指し、所要6場所で新三役に昇進した大の里の挑戦を受けました。照ノ富士は立ち合い、大の里に右を差されると、すぐに左も差され、もろ差しの形を許し、そのまますくい投げで敗れ、初日から黒星を喫しました。大の里は、横綱から初めての白星です。今場所から元横綱の祖父のしこ名を襲名した大関・琴櫻は、平幕に番付を落とした大栄翔との一番で、立ち合いでまわしを取れず、突き押しでの攻めに切り替えました。しかし、逆に大栄翔の激しい突き押しを食らい、押し出しで敗れました。また、そのほかの大関陣では、豊昇龍が熱海富士に、貴景勝が平戸海に、角番の霧島が豪ノ山にそれぞれ敗れ、横綱1人と大関4人、全員が黒星を喫しました。横綱と大関が5人以上出場して総崩れとなったのは、平成18年の秋場所以来で、初日に限ると、昭和以降では初めてです。


【幕内】

●剣翔(寄り切り)宝富士◯、●友風(上手投げ)狼雅◯、●時疾風(寄り切り)欧勝馬◯、◯竜電(寄り切り)美ノ海●、●水戸龍(押し倒し)錦富士◯、●一山本(押し出し)北勝富士◯、●佐田の海(押し出し)金峰山◯、◯湘南乃海(はたき込み)正代●、◯玉鷲(押し出し)琴勝峰●、●隆の勝(押し出し)御嶽海◯、●錦木(寄り切り)翠富士◯、●阿武咲(肩透かし)明生◯、●王鵬(寄り切り)宇良◯、◯翔猿(引き落とし)阿炎●、●若元春(押し出し)高安◯、◯豪ノ山(押し出し)霧島●、●貴景勝(押し出し)平戸海◯、◯大栄翔(押し出し)琴櫻●、●豊昇龍(上手投げ)熱海富士◯、●照ノ富士(すくい投げ)大の里◯


幕内に復帰した宝富士が初日白星を挙げました。


時疾風と欧勝馬の新入幕どうしの対戦は、欧勝馬が寄り切りで制しました。


大関4人は、初日そろって敗れました。


プロ野球は、雨で2試合が中止となって4試合が行われ、セ・リーグは、阪神がが才木浩人投手の好投で完封勝ちし、巨人が敗れたため、一日で首位を奪い返しました。(21:49分追記あり)


DeNAvs阪神は、阪神が1対0で勝ちました。◯勝ち:才木投手4勝1敗●負け:大貫投手2勝4敗。阪神は3回、中野選手のタイムリーツーベースで先制し、先発の才木投手が150キロを超える速球にフォークボールを効果的に使い、128球を投げてヒット4本に抑え、今シーズン2回目の完封勝利を挙げました。DeNA先発の大貫投手は、8回を2安打1失点と好投しましたが、攻撃では、7回のノーアウト一塁二塁のチャンスで、筒香選手がダブルプレーに倒れるなど、11日の試合で大逆転を演じた打線が12日は沈黙しました。


ヤクルトvs巨人は、ヤクルトが3対1で勝ちました。◯勝ち:山本投手1勝▽セーブ:石山投手1勝3セーブ●負け:井上投手3敗◎ホームラン:ヤクルト・サンタナ選手5号/巨人・岡本和真選手8号。ヤクルトは0対1の6回、サンタナ選手のソロホームランで追いつき、7回には、再びサンタナ選手のタイムリーで勝ち越し、8回には長岡選手の、この試合4本目のヒットとなるタイムリーでリードを広げました。3人目の山本投手が、今シーズン初勝利を挙げました。巨人は、先発の高橋礼投手が6回1失点と好投しましたが、打線が岡本和真選手のホームランによる1点に終わりました。巨人は連勝が4で止まり、一日で首位から転落しました。


セ・リーグの広島vs中日の試合は、雨のため中止となりました。


日本ハムvsロッテは、日本ハムが6対5で逆転サヨナラ勝ちしました。◯勝ち:齋藤友貴也投手1勝1敗●負け:益田投手2敗4セーブ◎ホームラン:日本ハム・万波選手4号/ロッテ・岡選手2号、3号。日本ハムは2点を追う9回に、マルティネス選手のタイムリースリーベースと、代打・伏見選手のタイムリーで追いつき、水野選手のタイムリーで試合を決めました。4人目の齋藤友貴也投手に、3年ぶりに勝ち星がつきました。日本ハムは3連勝です。ロッテは、9回に登坂した抑えの益田投手がワンアウトも取れずに降板するなど、誤算で3連敗となり、このカードは7連敗です。


西武vs楽天は、西武が6対2で勝ちました。◯勝ち:今井投手3勝●負け:岸投手1勝4敗◎ホームラン:西武・長谷川選手1号。西武は0対1の3回に、中村剛也選手のタイムリーと、蛭間選手のタイムリーで逆転し、4回に長谷川選手のスリーランで突き放しました。先発の今井投手は7回2失点の好投で、開幕から負けなしの3勝目を挙げ、楽天戦は、2021年10月から12連勝としました。


鹿児島市で予定されていたパ・リーグのソフトバンクvsオリックスの試合は、雨のため中止となりました。