大相撲の平幕の翔猿が腸炎のため、春場所10日目の19日、休場することになりました。ただ、20日の11日目には復帰できる見通しで、明生との対戦が組まれました。翔猿は今場所、東の前頭4枚目で迎え、霧島と豊昇龍の大関2人を破るなど、9日目を終えて5勝4敗としていました。師匠の追手風親方によると、翔猿は18日に発熱したため、19日、医師の診察を受けたところ、「カタル性腸炎」で1日の安静が必要だと診断されたということで、10日目の19日、休場することになりました。翔猿が休場するのはおととしの名古屋場所に新型コロナウイルスの影響で休場した例を除くと初めてです。19日、対戦する予定だった豪ノ山は不戦勝となります。20日の11日目からは再出場する見通しだということで、平幕の明生との対戦が組まれました。


春場所8日目から休場していた大相撲の西十両5枚目の白熊が11日目から再出場、19日までに日本相撲協会に「背部挫傷、腰椎捻挫のため2週間の安静と加療が必要」との診断書を提出していました。


大相撲で2回の幕内優勝経験のあるモンゴル出身の玉鷲が将来、親方を目指す上で必要な日本国籍を19日、官報に取得したことが告示されました。


小兵ならではの動きのよさで土俵をわかせた大相撲の元幕内で、18日に引退した照強が師匠の伊勢ヶ濱親方と同席して19日に春場所が開催されている大阪府立体育会館で記者会見をしました。


[十両]

◯塚原(送り出し)琴恵光●、◯碧山(はたき込み)北はり磨●、●天空海(すくい投げ)紫雷◯、●獅司(寄り切り)欧勝海◯、●對馬洋(小手投げ)英乃海◯、◯大翔鵬(肩透かし)若隆景●、●千代栄(押し出し)武将山◯、◯欧勝馬(寄り倒し)伯桜鵬●、◯友風(押し出し)志摩ノ海●、◯玉正鳳(押し出し)東白龍●、◯水戸龍(小手投げ)朝紅龍●、◯千代翔馬(すくい投げ)時疾風●、◯宝富士(送り出し)白鷹山●


十両の大翔鵬は勝ち越しが決まりました。


十両は、1敗がいなくなりました。大翔鵬、朝紅龍、若隆景が2敗でトップに並び、水戸龍と欧勝馬が3敗です。


大相撲春場所10日目は、勝ちっぱなしで幕内単独トップに立っている新入幕の尊富士が1敗の大の里に勝って初日からの連勝を10に伸ばしました。


幕内でただ1人、勝ちっぱなしとしている新入幕の尊富士は19日は1敗の大の里と対戦しました。立ち合い、尊富士は大の里が固めようとする左を強引に差すとさらに右も差し、もろ差しの形にして、一気に押し出して、初日からの連勝を10に伸ばしました。新入幕の力士が初日から10連勝するのは昭和35年の初場所で11連勝した昭和の大横綱・大鵬以来です。2敗の大関陣では、新大関の琴ノ若が今場所、金星を挙げている王鵬と対戦しました。琴ノ若?立ち合いから王鵬にやや押されましたが、うまくいなし、最後は体を密着させて寄り切りで勝利し、2敗を守りました。一方、角番の貴景勝は、関脇・大栄翔に突き落としで敗れ、3敗に後退しました。これで春場所は10日目の中盤戦を終えて、幕内は、勝ちっぱなしの尊富士が単独トップ、2敗で琴ノ若と大の里が追う展開となっています。


[幕内]

◯北の若(はたき込み)輝●、◯大奄美(寄り倒し)竜電●、●錦富士(突き出し)一山本◯、●狼雅(押し出し)正代◯、◯妙義龍(寄り切り)北勝富士●、●佐田の海(寄り切り)阿武咲◯、◯高安(突き落とし)湘南乃海●、●遠藤(寄り切り)金峰山◯、◯玉鷲(きめ倒し)美ノ海●、●琴勝峰(肩透かし)翠富士◯、●大の里(押し出し)尊富士◯、□豪ノ山(不戦勝)翔猿■、●隆の勝(はたき込み)熱海富士◯、◯朝乃山(上手投げ)明生●、◯御嶽海(すくい投げ)阿炎●、●錦木(押し出し)宇良◯、◯平戸海(下手投げ)霧島●、◯琴ノ若(寄り切り)王鵬●、●大栄翔(突き落とし)貴景勝◯、◯豊昇龍(上手投げ)若元春●


北勝富士は負け越しです。


遠藤は負け越しです。


新入幕の尊富士が初日からの連勝を10に伸ばしました。


大の里は2敗目となりました。


翔猿が腸炎のため休場し、豪ノ山が不戦勝です。


隆の勝に熱海富士は、熱海富士が物言いがついた一番を制してはたき込み。


新大関・琴ノ若が勝ち越しを決めました。


プロ野球のオープン戦は6試合が行われました。


DeNAvsオリックスは、DeNAが3対0で勝ちました。DeNAは、オリックスを戦力外になり新たに加わった中川颯投手が古巣を相手に丁寧なピッチングで5回を無失点に抑え先発ローテーション入りに前進しました。牧選手がホームランを含む2安打と状態の良さを示しました。オリックスは昨シーズンのパ・リーグ新人王・山下投手が5回途中まで投げ打たれたヒット7本、フォアボール3つとふるわず3失点でした。(横浜スタジアム)


ソフトバンクvs阪神は、阪神が10対9で勝ちました。阪神は、森下選手がオープン戦1号のスリーランを含む3安打4打点と調子を上げてきました。先発陣の一人・村上投手は5回を投げ11安打8失点と打ち込まれ、不安が残りました。ソフトバンクは山川選手がオープン戦3号のツーランなど3安打を打ちました。ベテランの和田投手は5回を投げ8安打で4点を失いました。(PayPayドーム)


巨人vsロッテは、巨人が3対2でサヨナラ勝ちしました。巨人は、先発陣の柱の一人として期待される山崎伊織投手が緩急を生かして6回を投げ、フォアボールなしの1失点と順調な仕上がりを見せました。打撃では佐々木選手が2安打、泉口選手がサヨナラヒットとルーキーがアピールしました。ロッテは西野投手がコントロールに苦しみながら4回を投げ1失点にまとめました。(東京ドーム)


ヤクルトvs日本ハムは、日本ハムが4対0で勝ちました。オリックスから移籍した日本ハムの山崎投手はテンポのいいピッチングで6回を1安打無失点と好投しました。昨シーズン25本のホームランを打った万波選手がオープン戦初ホームランとツーベースを打って調子を上げてきました。ヤクルトはけがから復帰した田口投手がオープン戦初登坂で1回を無失点に抑えました。(神宮球場)


西武vs広島は、西武が3対1で勝ちました。西武の先発陣の軸と期待される平良投手は球威があり5回を3安打1失点と安定感を示しました。中村剛也選手がオープン戦1号のホームランを打ちました。広島のプロ5年目・玉村投手は、尻上がりにコントロールが安定し5回を5安打1失点の内容で、開幕ローテーション入りをアピールしました。バッティング好調の小園選手がオープン戦2本目のホームランを打ちました。(ベルーナドーム)


中日vs楽天は、中日が3対2で勝ちました。中日の先発・仲地投手はコントロールが安定し、6回を2失点と好投し、開幕ローテーション入りをアピールしました。高橋周平選手が2安打と好調を維持しました。楽天は、先発ローテーション入りを目指すプロ16年目の辛島投手が緩急をうまく使って3回を無失点と好投しました。(岡崎)