大相撲の平幕・蒼国来が右足のけがで春場所12日目の今日から休場することになりました。東前頭15枚目の蒼国来は昨日、隠岐の海にすくい投げで勝った取組で、土俵のしたに落ちる際右足を痛め、病院で診察を受けていました。蒼国来は今日、右足の甲の骨折などで2か月の治療が必要とする診断書を日本相撲協会に提出し、春場所12日目から休場することになりました。蒼国来の休場はおととしの春場所以来、4回目です。今日対戦する予定だった竜電は不戦勝になりました。

また、西十両10枚目の水戸龍が「右踵骨裂離骨折、右踵骨骨挫傷で約4週間の安静加療を要する」との診断書を提出して今日から休場することになりました。昨日の翔猿との一番で右足を痛めました。水戸龍の休場は昨年夏場所の初土俵以来初めてで、今日の対戦相手の照強は不戦勝になりました。

[十両]
●出羽疾風(押し出し)翔猿○、○炎鵬(足取り)貴源治●、■水戸龍(不戦勝)照強□、●大翔鵬(寄り切り)明瀬山○、●貴ノ岩(上手出し投げ)天風○、○剣翔(突き落とし)矢後●、●照ノ富士(寄り切り)佐田の海○、●徳勝龍(網打ち)誉富士○、●臥牙丸(寄り切り)明生○、●東龍(はたき込み)志摩ノ海○、○青狼(はたき込み)安美錦●、●旭秀鵬(すくい投げ)琴恵光○、●隆の勝(引き落とし)旭大星○、●豪風(押し出し)千代ノ皇○

十両は、佐田の海、琴恵光、明瀬山の3人が3敗でトップに並び、豪風と水戸龍の2人が4敗、5敗は6人です。

[幕内]
●碧山(押し出し)石浦○、●琴勇輝(はたき込み)英乃海○、●妙義龍(はたき込み)千代翔馬○、●千代の国(引き落とし)大翔丸○、○勢(引き落とし)隠岐の海●、□竜電(不戦勝)蒼国来■、○錦木(突き落とし)輝●、○大栄翔(押し倒し)朝乃山●、●豊山(押し出し)阿炎○、○嘉風(寄り切り)栃煌山●、○北勝富士(押し出し)大奄美●、○琴奨菊(寄り切り)荒鷲●、●魁聖(引き落とし)遠藤○、○玉鷲(押し出し)宝富士●、○千代大龍(押し出し)松鳳山●、○正代(下手投げ)御嶽海●、○千代丸(突き落とし)高安●、○豪栄道(寄り切り)逸ノ城●、○栃ノ心(寄り切り)鶴竜●

大相撲春場所は大阪市の大阪府立体育会館で12日目の取組が行われ、幕内優勝争いでトップに立つ横綱・鶴竜は、関脇・栃ノ心に寄り切りで敗れ、初日からの連勝は11で止まりました。1敗で追っていた平幕の魁聖と2敗だった大関の高安も相次いで敗れ、幕内優勝争いのトップは鶴竜で変わりません。

妙義龍は負け越しです。

大翔丸が9勝目。

勢も9勝目です。

蒼国来が右足の甲の骨折などで今日から休場し、竜電の不戦勝となりました。

栃煌山は負け越しです。

魁聖は立ち合いからまっすぐ押して出ました。遠藤の引き技をいったんはこらえましたが土俵際を回りこまれ、再び前に出たところをタイミングよく引かれ土俵を割りました。これで魁聖は10勝2敗に後退です。

大関・高安の連勝は9で止まり9勝3敗に後退です。

大関・豪栄道が9勝3敗としました。

栃ノ心は鶴竜と四つに組み合い、得意の左上手を引くとがっぷり胸を合わせて鶴竜を寄り切りました。鶴竜の初日からの連勝は11で止まり11勝1敗となりました。

関脇の栃ノ心は勝ち越しです。

この結果、春場所の幕内優勝争いは横綱・鶴竜が1敗でトップに立ち、2敗で平幕の魁聖、3敗で高安と豪栄道の両大関、平幕の大翔丸と勢の4人が追う展開となりました。

明日の13日目には順当にいけば関脇の御嶽海との対戦が組まれるはずだった鶴竜に対し、魁聖との対戦が組まれ、幕内の優勝争いは山場を迎えます。