こんにちは。ガチャピンです
今回は、モザイク胚の移植に関する海外の記事を2つ紹介したいと思います
ひとつ目は、アメリカの検査期間Cooper Surgicalが出している
染色体ごとの移植優先順位
の記事に関してご紹介します
実はこの検査期間、後で見てみると私の検体を検査してくれたところでした
この記事の中盤にモザイク胚の染色体番号ごとの移植優先順位の表があります
一番優先順位が高い染色体は
1、3、10、12、19
この5つは、流産、胎児の障害等リスクが一番少ないとのことです。
その次は、4 、5、47、XYY
・
・
・
優先順位が一番低いのは、13、14、16、18、21、45、X
とのことでした。
前の記事のセントマザーの資料にも、16、18、21のトリソミーは生存可能なことから避けると書かれていましたが、それに13、14、45、Xが追加されています。
この移植優先順位には、モノソミー、トリソミー、部分欠失の表記がないので、そこに関しては触れられていませんでした。
詳細の記事は下記のリンクから
(Google Chromeで翻訳機能を使うと大体日本語訳してくれると思います)
もうひとつ、こちらも同じくクーパーサージカルから最近出た
”“1000 Mosaic Embryo”(1000のモザイク胚)”
という研究結果のサマリーです。
(タイトルにリンク貼り付けてます)
タイトルの通り、1000個のモザイク胚を移植したらどうなったかの追跡を行った研究です。
こちらは文字がなく図だけなので、翻訳機能がどこまで使えるかわかりませんが、大体の概要はの通り
ー1000個のモザイク胚を923人に移植
(内517がモノソミーあるいはトリソミー、残りの487は部分的異常)
ー妊娠継続・出産率の比較
・モノソミー 36%
・トリソミー 33%
・正常胚 52.3%
・部分異常のモザイク 43.1%
・1染色体のモザイク 34.8%
・2染色体のモザイク 34.4%
・複数染色体のモザイク 20.8%
ーモザイクの程度による着床率と妊娠継続・出産率の比較
◆モノソミーもしくはトリソミーのモザイク胚
・低レベルモザイク(50%以下)
着床率 44.5%、妊娠継続・出産率 36.1%
・ハイレベルモザイク(50%以上)
着床率 30.4%、妊娠継続・出産率 19.3%
◆部分異常のモザイク胚
・低レベルモザイク(50%以下)
着床率 50.9%、妊娠継続・出産率 43.9%
・ハイレベルモザイク(50%以上)
着床率 52.1%、妊娠継続・出産率 41.5%
ー胚の種類による妊娠継続・出産率の順位
・52.3% 正常胚
・43.9% 部分異常低モザイク
・41.5% 部分異常高モザイク
・25~35% 完全モノソミー・トリソミーの低モザイク
・22.4% 完全モノソミー・トリソミーの高モザイク
・13% コンプレックスモザイク
この結果を見ると、モザイク胚と判定されても部分異常なのであれば結構成績が良い
そして逆に、完全モノソミーやトリソミーのものや、複数の染色体が複合的に異常検知されていると、なかなか妊娠は難しいのかな?
という印象です。
この2つの記事は、どちらもFacebookのモザイクのグループで紹介されていたものです
なかなか日本語でモザイク胚の移植成績や妊娠継続・出産率のデータが見つけられなくて、移植するべきか移植したらどうなるかがわからなかったので、同じようにPGT-Aされている方やこれから検討される方の参考になれば嬉しいです
また参考になりそうなものを見つけたらご紹介していきたいと思います
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