
原題: 驚天救援 Flashover
監督:オキサイド・パン
あらすじ
江東省灌城市でおきた地震から、大型
の化学工場で爆発事故が発生。
多くの化学薬品へ引火する中、近隣住
民らを巻き込む前代未聞の大型災害へ。
工場内に取り残された怪我人を救済す
る一方、残された化学薬品への引火を
防ぐ為、消防士達は倒壊していく工場
内での消火活動を始める。
評価
★★★★☆
感想
ネタバレですが、、、
ラスト、号泣するパニック映画でし
た。主要人物として描いていたキャ
ラの死亡は反則です。
なので、スッキリ感はないかな、、、
学生の頃に〈バックドラフト〉を映画
館で見て、一人で号泣しながら映画館
を出て、恥ずかしかったのを思い出し
ます。
本来はキャラが死んで泣く作品はあま
り好きではないのですが、逆に死者や
怪我人が出る事で、この作品をただの
ヒーローアクション的なエンタメ作品
ではないものにしているように思いま
す。
監督の意図は分かりませんが、未曾有
の災害の中で、消防士という仕事を単
にカッコいい存在ではなく、人として
人を助ける等身大のヒーローとして描
きたかったように感じます。
亡くなったウェンビンのお父さんの
誕生日に署員が訪れるシーンは、命を
かけてする仕事だからこその絆みたい
なモノを感じましたし、新人の記録係
が移動して来るなど、仲間を亡くした
悲しさを孕みつつ、前に進まなければ
ならない厳しさも感じました。
そういう見方をすれば、ウェンビンと
ハンカイの死は、この作品には欠かせ
ないエピソードかと思います。
映像は申し分なく良かったです。
爆破や消防隊員が炎に囲まれるシーン
等、文句無しの映像に圧巻。
次々に起こるハプニングにも緊張感が
あり、凄い絶妙なタイミングでドラマ
パートが入るので、場面の切り替えも
全く違和感なく、逆にラストに向けて
とても効果的でした。
まぁ、本来あれだけ炎に囲まれたら
防護服着てても蒸し焼きになるだろう
とは思いますが、それは置いといて、
視聴者を飽きさせない展開と、緊張感
は非常に見応えのある作品だったと
思います。
でも、、、
やっぱり、切なさが先立ってスッキリ
しない泣ける作品でした。
〈追記〉
リアルさを追求した作品のようです。
メイキング見たら、見たくなります。
撮影に8年かけたそうで、VFXやCGだ
けに頼らない爆破シーンあってこその
リアルさだったのが分かります。
⇩短いメイキングです。