2021年 冬ドラマ


ーあらすじー

概要のみ

東京での仕事に憧れる鈴木奈未は

『音羽堂出版』を面接。

面接前にスーツを汚してしまった奈未は

そこに居合わせた潤之介に出会う。

無事、音羽堂出版に入社した奈未だが、

配属されたのは社運をかけて創設された

新刊雑誌『MIYAVI』の編集部だった。

編集長は海外の雑誌等で活躍していた

敏腕編集長の宝来麗子。

彼女の雑用係として働く奈未だが、その

忙しさにイライラしてしまう。

普通で平穏な日常が一番幸せと信じている

奈未は麗子に普通の仕事がしたいというが

一蹴される。

忙しい毎日の中、奈未は潤之助に再会。

潤之介は麗子の弟だった。

カメラマンとして働く潤之介に次第に

想いを寄せる奈未。

『MIYAVI』を作ってい行く中で、いつしか

麗子に対して信頼をよせるのと同時に

腰掛けのつもりで始めた仕事は、奈未の

夢になっていった。

順調に行っているように見えた『MIYAVI』

だったが、麗子のパワハラの記事から、

窮地に。また音羽堂出版は経営不振から

他社に吸収合併されることになった。

一方、潤之介はカメラマンを辞め、

実家の会社『宝来製紙』を継ぐことを

決め、奈未に「金沢に一緒に来て欲しい」

とプロポーズをする。

奈未はこれを承諾する。

翌日、『MIYAVI』は廃刊されず残ったが

麗子は編集部を辞め、備品管理部に居た。

奈未は「夢をみつけたかもしれない。」

麗子に編集部に戻って欲しいと伝えるが、

それが奈未を編集部に残した理由とだけ

伝え首を縦には振らなかった。

奈未は夢を取るか、潤之介と金沢に行くか

悩んでいたが、奈未は潤之介と別れる道を

選び、潤之介もまた、それを受け入れた。

どうしても編集長として戻って来て欲しい

編集部は麗子に『MIYAVI』のゲラを渡す。

それを見た麗子は、過去の自分を思い出し

新生『MIYAVI』の完成まで編集長として

編集部に戻ることに。

奈未が潤之介のことを吹っ切れたと思った

頃、突然、潤之介の後輩から貸倉庫に

呼び出され、それを見た奈未は潤之介と

一日だけ会うことに。

どうしても見てもらいたい物があると

行った貸倉庫には、捨てて欲しいと

後輩が預かった潤之介の写真が山積みに

なっていた。奈未は

「夢に蓋をして笑えなかったら意味がない」

と告げる。潤之介はカメラマンとして

もう一度出直すことを決心し父に話、和解。

麗子は新生『MIYAVI』の完成を見届ける

と退社をすることに。

荷物をまとめる麗子に潤之介がカンボジア

に行くことを告げられる。

出発前に編集部を訪れた潤之介は

奈未にカメラマンとしてカンボジアで

再出発することと「待っていて欲しい」

と想いを伝え旅立って行った。

三年後

麗子は音羽堂出版の元副社長の力をかりて

新しく会社を始める。

奈未も音羽堂出版を退社し、麗子の元へ。

連絡ない潤之介を待ちくたびれている

奈未は、たまたま見たネット動画に潤之介

の写真を見つける。

始めに出会ったベンチに行くと、そこに

潤之介が現れた。

二人は三年ぶりに再会する。



ー感想ー

清々しいほど王道の

『お仕事&ラブストーリー』でした。

潤之介も、奈未も悪びれた所もなく、素直

に、かわいいと思える二人を応援しながら

見ていました。

また、お仕事モードもガッツリ描かれて

いて、毎回、奈未が起こす問題も面白く

お仕事ドラマとしも面白く見れました。

『仕事』か『夢』か。

これは、残念ながら、男性より女性に

とっては切実な難問かと思います。

男女平等とはいうものの、現実問題として

女性の負担の方が多いのは事実です。

実際、授業参観や個別懇談にお父さんが

来ている姿はわずかですから。


いいなぁと思ったのは『夢』を持つことを

押し付けがましく伝えていないこと。

冒頭、潤之介が言った

「夢に縛られたり、夢を持つことに

囚われたりしてそれで笑えなかったら

意味はない。」

これは、潤之介の逃げだったのかも

しれませんが、最終回で奈未が

「夢に蓋をして笑えなかったら、それも

意味がないんじゃないかな。いつか

笑いたいから夢を見る。」

と回答しています。

夢がない事は悪いことではないが、夢が

もしあるのなら、諦めずにやって見た方が

いいんじゃないかな。と解釈しました。

一昔前なら、『夢を持て!』『諦めるな』

『目標をもて』みたいに、ちょっと

押し付けがましい感じが主流だったように

思います。

うちの娘もそうですが、現実的に『仕事』

というモノに夢や希望をもてないのが

現実です。その中で不本意ながらも

続けることでやりたいことを見つけていく

奈未の前向きさは素敵でした。

奈未に限らず、潤之介も、麗子もそれぞれ

が、それぞれの方法で前に向かって進む

ラストはスッキリしました。

自分の居る場所で目標を見つけるのは

簡単ではありませんが、そういう生き方も

悪くないと思います。


恋愛に目を向けると、潤之介の実家が

大手企業で、御曹司だったり、主人公は

いってみれば、どこにでもいる女の子にも

関わらずファッション雑誌の編集者だった

りとハーレクインや少女マンガのような

設定が少々、見ていて面映ゆい感じが

ありました。


感動したり、涙するようなドラマでは

ありませんが、コメディーとしても

恋愛ドラマとしても、お仕事ドラマと

しても見れるオールマイティーで

面白いドラマだったと思います。


〈別記〉

今回は菜々緒さん。

女性なら二人に一人は憧れるスタイルと

美貌ではないでしょうか。

私も大好きな女優(モデル?)さんです。

昨今はドラマ、映画、バラエティーと

活躍され、コミカルさとビジュアルの

ギャップのバランスが絶妙です。

時代劇『ふたがしら』では妖艶な

元遊女を演じたり、悪役のイメージの

あった菜々緒さんですが『銀魂』の

また子は意外でした。

菜々緒さんの居る位置は、りょうさん

江角マキコさんの延長線のように感じ

ますが、圧倒的に違うのはコミカルさの

表現かと思います。

このドラマでは、役自体に笑える要素は

なかったのですが、さらっと見ていた

奈未の妄想での麗子は結構イケていたと

思います。

綺麗な方なのでどうしても見た目から

役はある程度限られてくるとは思います

が、今後どんな作品でどんな人を

見せてくれるのかとても楽しみです。


最後に

特撮大好きな私目線。

犬飼貴丈の健ちゃん…

ムカつく奴でしたが、こういう役も

似合ってるな、と思ってしまいました。