2021年冬ドラマ(全8回)


ーあらすじー

長いので概要のみ


脚本家の吉丸圭佑は、売れない脚本家。

奥さんの香坂りり子は売れっ子作家で

圭佑は主夫として家の事をしていた。

そんな中、締め切りギリギリのドラマの為

誰も受けたがらない連ドラの脚本の

オファーが入る。

脚本家として仕事をしたい圭佑はこの仕事

を受けるが、ギリギリの締め切りに、無い

知恵を絞りながら脚本をこなしていくが

精神的に追い詰められ『つるつる』の幻覚

が見え始める。

子供の家庭教師の仙川に口述筆記を頼み

脚本を書き進める中、りり子の元に

ドラマと同じ題材を元にした小説を書いて

欲しいとの仕事が入る。

書く才能が無い夫が自分の小説を読んだら

ショックで書けなくなると思ったりり子は

圭佑に言えずにいた。

そんな折り、脚本に行き詰まった圭佑は

りり子にヒントを求め答えを出すが、結局

りり子の出した答えとは別の脚本を仕上げ

出来ないと思っていた夫が成長してく

事に多少のあせりを感じ始める。

一方その事を知らない圭佑は日々に追われ

るなか、脳冷却で頭を冷やす店の店員、

桜子に多少の上気心が動き、口述筆記の

手伝いを頼む。

また、血の繋がらない娘は本当の父親に

会いたいと探し始めSNSで連絡をとる。

一連の出来事を見ていた次男はなんとか

可決出来ないかと悩んでいた。

ドラマも9話にさしかかり、間に合わない

と踏んだプロデューサーは別の脚本家に

書かせるが、ドラマの主人公を演じる八神

は、最後まで圭佑に書いて欲しいと

圭佑の家に訪れる。

圭佑は了承し、プロデューサーに連絡を

する事に。

圭佑の居ない吉丸一家は人気俳優の突然

の訪問に緊張し次男は何も話せずにいたが

「何か話をしよう」という八神に、

緊張のあまり家族の秘密を全て話してしま

う。それにより、それぞれの問題は

話し合いで解決。

そして最終回。

幻覚で出てきた『つるつる』も圭佑が

最終回の脚本で行き詰まる中、主人公が

自分ならどうするかを考えることで、

幻覚の『つるつる』もまた、自分自身で

あると自分を受け入れる事で消えた。

視聴率も悪くない数字で終わり、圭佑は

『一応、脚本家』から『プロの脚本家』

としてやっていくと決めた。




ー感想ー

おもしろいドラマでした。

書けないながら、苦悩する圭佑のドタバタ

する姿が、コミカルで楽しく見れました。

その苦悩の象徴が『つるつる』。

この『つるつる』で思ったのは『ガチバン』

『ガチバン2』の佐藤二郎さんの白タイツ。

ガチバンでは拓海の悩みや行き場のない

気持ちを青春の象徴として、ああいった

形にしたコメディでした。

今回の『つるつる』も同様に、圭佑の

不安や悩みが具現化した幻の存在です。

この『つるつる』への対応も回を追う毎に

変化し、最後は本当の意味で「自分」を

全て受け入れて消えていくシーンは

とても良かったと思います。


ラスト

「僕は僕だ、他人と比べても仕方がない。」

と答えを出した圭佑はさらに、10年後も

脚本家を続けていられれば才能があった事

になる、と納得していました。

考えてみれば、圭佑は終始、視聴率、

新進気鋭の脚本家やベテランの脚本家、

売れっ子小説家の奥さんと、周りと自分を

天秤に乗せて、自分のダメな所ばかりを

ピックアップしていたように思います。

話の冒頭、奥さんをバックアップをする

事が自分には一番いいと思い込んでいた

圭佑の中にあった、釈然としない気持ちや

本当は書きたいと思っていた気持ちに

整理がついたように思います。

そして、八神隼人だけは圭佑の書く脚本を

リスペクトしていました。

そう考えると、一番、圭佑の事を理解

していたのは実は、八神かもしれません。


〈別記〉

生田斗真さん。

映画だとハードな役が多いのですが、

ドラマではコミカルな役が多く、それも

楽しみでした。

今回、注目は菊池風磨さん。

まだまだ若いので出演作品は少ない

ですが、ドラマ版の『時かけ』では、

明暗のある役がとても良くて、映画や

ドラマでの活躍を期待してました。

昨今、バラエティーのイメージが強く、

すっかりコメディがハマる感じになって

今回のコメディも、いいアクセントに

なっていて良かったと思います。

しかしながら、彼の「いいなぁ」と

思うところは役によって、人好きする

優しい表情から、たまに見せる黒い感じ。

無表情の中で感情を現す描写がとても

上手い方だと感じます。

実は、爽やかな役よりサイコな役や、

犯罪者役をしたらとても面白いのでは

ないかと思っています。

ジャニーズという括りでもあり、人気

グループということを考えると無理な話し

なのですが。

ジャニーズで言うと、増田貴久さんと

菊池風磨さんの二人は俳優さんとして

頑張って欲しいタレントさんです。