2020年冬ドラマ 全10回




ーあらすじー

江戸時代からタイムスリップしてきた

花魁の仙花は、蔵地雄彦の家で、雄彦の

娘の琴乃、甥の俊輔と住むことに。

江戸時代とは違う文化に戸惑いながら

雄彦の経営するカフェでバイトを

始める。

令和に来た仙花は、江戸時代に恋をして

いた直次郎にそっくりな鳥居と偶然

出会うが、鳥居の俺様な態度と直次郎を

比べ性格の違いに落胆する。

鳥居は俊輔が片想いをしている泉水の

会社の社長だった。

エキセントリックな仙花に鳥居は興味を

持ち交際を申し込む。

一方、蔵地は片想いをしていた泉水が

蔵地に想いを寄せていたことで付き合う

事に。

うまくいったかのように見えた頃、

さらに江戸時代から仙花を追って長兵衛が

タイムスリップして来る。

仙花をつれて江戸時代に戻りたいが

うまくタイムスリップできず長兵衛も

蔵地の家に居候する。

様々な問題を解決していく中、蔵地は

泉水とのデートより仙花を優先するように

なりギクシャクしはじめ、仙花もまた、

蔵地に頼るように。

鳥居も泉水もお互いに相手が自分に気持ち

が無いことに気がつき別れを告げた。

蔵地と仙花はお互いの想いに気付かされ

付き合うようになる。

そんな中、長兵衛と琴乃は江戸時代に

帰れる方法を見つけ出す。

長兵衛に想いを寄せていた琴乃は複雑な

気持ちでいたが、長兵衛は仙花に江戸に

戻ろうと伝える。

丁度その頃、仙花は令和に来ることで

歴史の中から消え江戸時代の記憶さえも

消えつつあった。

江戸に帰る事を拒む仙花だったが、

蔵地は、江戸の記憶を失う事で仙花が

変わっていくのを見て仙花に江戸時代に

帰るように伝える。

鳥居は仙花の事を泉水に相談するうちに

泉水に想いを寄せ告白。

泉水もまた自分を飾らずにいれる鳥居と

付き合う事に。

そして仙花と長兵衛は江戸に帰る。

江戸に帰った仙花だが蔵地のことが忘れ

られずにいた。見かねた長兵衛は仙花に

令和に行くことを勧める。

令和に戻った仙花が到着したのは、仙花

が去って一年が経過した未来だった。

人々の記憶からも蔵地の記憶からも、

仙花の存在は消えていた。

そんな時、琴乃が勤める会社の社長が

長兵衛の子孫にあたり、琴乃に渡して

欲しいとの伝言から一冊の古い日記を

渡される。

江戸時代に戻ったら仙花が、令和での

想い出を綴った日記だった。

その日記から、蔵地は忘れていた記憶が

甦り、二人は再会する。




hulu配信、後日談。
2年後。
仙花の日記の存在で記憶を失うことなく
過ぎていく日々の中、結婚の話が。
鳥居が泉水に、蔵地は仙花にプロポーズを
して終わる。


ー感想ー

毎度のごとく原作は読んでいないので

ドラマのみの感想になります。

主人公は仙花なのですが、結構、鳥居の

キャラが強烈で面白かったと思います。

タイムスリップモノのストーリーは、

ほぼ出尽くしてると言う人もいますが

恋愛ドラマとしてもコメディーとしても

面白かったと思います。

今回、タイムリープモノはもうひとつ

『知ってるワイフ』もありましたが、

私には合わず2話で断念しました。

『江戸モアゼル』の方が、結果が予測

出来る内容で、意外性には欠けましたが、

キャラクターの個性と、ドタバタ感が

面白く、十分楽しめる内容でした。

ラストはハッピーエンドでしたが、

仙花の記憶は失われることなくそのまま

というのはちょっと多少都合よく描かれ

過ぎている感じもありました。

ですが、基本コメディーなので

「まぁいいか。」

仙花の廓言葉の何でも「ありんす」で

終わるのが時代劇や時代小説好きには

おかしな使い回しもあり、聞いていて

ちょっとこそばゆい感じもありましたが、

こちらも、

「分かりやすいしコメディーだし

    面白いからいいか。」

と思って見れました。

これも全て、演者さんの力量のように

思います。

主人公は仙花×蔵地 なんですが、私と

しては、終盤の鳥居×泉水 の方が気に

なってそっちの方が面白かった気が

します。



点数的には70点くらいかな。


ー別記ー

今回は俳優陣が好きな俳優さんばかりで

目移りしてしまいます。

一ノ瀬颯さんはリュウソウジャーのコウ

で一年応援してましたし、岡田結実さん

は昨年は『女子無駄』『わたおじ』に

続き斬新なキャラで素敵でした。

葉山奨之さんはずっと前から好きな俳優

さんで、映画やドラマも細々いれると

キリがないのですが印象にあるのは

『セトウツミ』となぜか『大阪環状線』。

吉谷彩子さんは特撮にちょこちょこ出て

ますが、『エグゼイド』で経営不振の

岡田電工の社長の娘でした。

この方は出演される作品によって感じも

表情や顔つきも違うので、なかなか

素晴らしい女優さんです。


しかしながら今回はやっぱり

前田公輝さん。



結構年齢いってるのかと思いきや29歳と

以外にいってませんでした。

名前に見覚えはあるものの、あまり記憶に

ありませんでしたが、調べてみると

テレビ戦士でした。

丁度、上の娘が小学生の頃の『天てれ』に

出てた子が大人になっていて、全く

わかりませんでした。

そこから、ああ『ひぐらしのなく頃に』の

実写の子だ。

年齢もありますが、見た感じも雰囲気も

全く変わっていてびっくりです。

今回、鳥居はすごく良かったです。

見た目も雰囲気もキャラにあっていたし

ラストの泉水との感じも素敵でした。

俳優さんにもいろいろなタイプがあって

若い頃に注目されて一線で活躍する人も

いますが、前田さんは大人の色気のある

俳優さんなのでインテリやくざなんかも

似合いそうな気がします。

以外とVシネマ的な重い感じも素敵かも

しれませんし、今回のような真面目だから

面白い役もいいかもしれません。

昨今また、甘いショタ系の顔よりも

シュッとした感じが流行りのようなので

映画、ドラマの出演を期待しています。


最後に、外せないのは4話の佐野和真さん。

ちょっと、メインではドラマに出ない

俳優さんなのですが、あまり俳優さんに

好き嫌いのない私としては、かなり好き

モードが上位の俳優さん。

今回、随分嫌な役でした。

色んな作品にちょっと出ていて、それが

結構、嫌な役とか、瞬殺で居なくなる役が

多いのですが、爽やかさと暗さの

両面を一話という短い時間の中で演じて

違和感が無いのが魅力的です。

いい奴と思わせておいて、実は嫌な奴

させたらこんなにハマる人も少ないよう

に思います。