2004年発売
(2000年公開 VERSUSの追加version)

先日よりTTFCやアマゾンPで、同作品の
スタッフが再結集して20年ぶりの新作
「暴力無双 サブリミナル・ウォー」の
有料配信が始まりました。


ーあらすじ概要ー
とある山中。
殺人で収監された男。囚人番号KSC2-303。
ある組織のボスから脱獄を依頼された男達
が二人の囚人を迎えに行くが、連れていた
女を巡り対立。
303号は「黄泉がえりの森」と言われる
山中に逃げ込むが、そこは死者が蘇り
襲ってくる山だった。
組織のボスの男は303号と女を執拗に追う。
目的は女の持つ黄泉がえりの力を使い
森の結界を解き闇の力を得ること。
500年前、同じように結界を解くはずで
あったが、弟である303号は女を連れて
逃げ、追い詰められた303号は女の意思で
彼女を殺し、自らも戦い命を落としていた。
そして現在。
転生した女と303号を使い再び結界を
解こうとするが、303号は転生前の記憶
を失っていた。
人間離れしたボスの前に303号は再び命を
落とすが同時に500年前の記憶を取り戻す。
女は303号に黄泉がえりの力を使い
復活させる。
500年前の遺恨を晴らす為、再び兄である
ボスと対峙し死闘の末、勝利する。
しかし。
約100年の時が流れ、303号は世界を
破壊しつくし、新たな破壊を求めて
黄泉の扉を開ける為、兄と対峙する。




ー感想ー
面白いです。
特殊なのは役名が303号以外は存在しない
こと。
バイオレンスとアクションに特化した作品
ですので重厚なストーリーを好む方には
不向きかもしれません。
ただ、非常に分かりやすい展開なので
見やすい作品かと思います。
山中で繰り広げられるアクションに
圧倒されます。
私の主観ですが、女性が見て
「キャーかっこいい!」と萌えるタイプ
のカッコ良さではなく、身体的な躍動美や
映像で見る絵画のようなカッコ良さが
いいのではと思います。
通常、アクションモノでもキメポーズ的な
見せ場は一つか二つかと思いますが、
全ての動き、画面が見せ場でした。
北村龍平監督の独特な世界観が反映さた
とてもいいアクション映画だと思います。
ちなみに「あずみ」の美女丸の戦闘シーン
や「荒神」にも同じような美意識を
感じます。

一つだけ難点は
私はスプラッタ系の映画が苦手です。
ある程度の血がドバーは良いのですが
この作品って以外とスプラッタなシーンが
多いのをすっかり忘れていました。
だって、20年前の映画ですもの。
夜食を食べながら見ていて、
内蔵食べちゃったシーン以降、箸が
止まってしまいました。
食事をしながら見たらダメな作品でした。
それを除けば、アクションとしては
最高に見ごたえのある作品かと思います。

〈余談〉
冒頭でも書いた「暴力無双」を見る
予定なら見た方が楽しめると思います。
見なくても十分楽しめる作品ですが
オマージュ(監督が同じなのでこの言い方は
正しいと言えませんが)された場面や
アクションなどが随所に見られます。
順番的には「暴力無双」を見る→
「VERSUS」を見る→もう一回「暴力無双」
を見ると面白いです。
古い作品なので忘れてる場面も多いかと
思いますので、新鮮な気持ちで見てから
の回帰がちょっと感動です。