2020年 全8回
Netflix オリジナルドラマ
huluにするかネトフリに登録するか
散々悩み、これが見たいばかりに
ネトフリに登録してしまいました。
ーあらすじ(概要)ー
ニート、ネトゲ廃人の有栖が、高校時代
からの友人、張太、苅部と共に悪ふざけ
をして警察から追われ逃げ込んだトイレ
から出ると、東京から人が消えていた。
訳のわからないまま、放浪する三人が
とあるビルに入ると、そこは命を掛けた
ゲーム会場だった。
誰も居なくなった東京で生き延びる為には
滞在するためのビザが居る。
そのビザを得るため、命を掛けたゲームが
始まる。
ゲームで提示されるトランプに描かれた
マークでゲームの種類、数字は難易度と、
生き延びれる日数になっていた。
頭の回転式の速さで難題を切り抜け
ゲームをクリアしていく有栖達だったが
独りしか生き残れないゲームに当たり
有栖は張太と苅部を犠牲にしてしまう。
失意の中、死を望む有栖だったが、
以前、ゲームで共に戦った宇佐木という
女性に拾われ、生きる事を決意する。
苅部が以前見つけた無線機から聞こえた
「ビーチ」と言われる場所を探し、
有栖と宇佐木は「ビーチ」にたどり着く。
しかし、そこは「帽子屋」と呼ばれる
支配者がカードを集める為に組織化した
プレイヤー達の集団だった。
ホテルを改造して作られた楽園ビーチは
組織化され、「帽子屋」と「アグニ」の
2つの勢力があった。
帽子屋は有栖の能力を評価するが、一方
武闘派のアグニの側近ニラギは有栖を
嫌っていた。
微妙なバランスだったビーチ内の力関係は
帽子屋が殺害され崩れ始める。
ビーチ内部での混乱を避けるため帽子屋は
ゲームで死んだとされ、No.2であった
アグニがビーチのボスに。
ニラギは嫌っていた有栖を監禁する。
時を同じくして、「ビーチ」の拠点である
ホテル内に放送が流れ、ビーチの拠点は
ゲーム会場となり「魔女狩り」という
ゲームが始まった。
ビーチの一員でありプレイヤーのモモカが
殺害され、その犯人を探すゲーム。
アグニは犯人探しのだめ、手下にビーチの
仲間を無差別に殺害していく。
混乱の中、監禁されていた有栖は宇佐木に
助けられ、魔女が誰かを推測する。
魔女は殺害されたモモカ自身とわかり、
ゲームはクリアとなるがビーチは壊滅した。
モモカの死でモモカの友人であるアサヒが
ディーラーとわかり、アサヒの携帯動画
からゲームの主宰者の居る場所のヒントを
得た有栖はその場所へ向かう。
しかし、既にその場所に居た人々はビーチ
でのゲームで賭けに負け死亡していた。
手がかりを無くしたと思われた有栖だが
そこに写し出された巨大スクリーンから
有栖達をゲームへと誘う女性が写し出さ
れる。
ゲームの真の主宰者である女性から、
次のステージへ案内された有栖達は、
また、新たなゲームに挑むこととなる。
ー感想ー
Netflixのオリジナル作品の完成度の高さ
は色んなメディアで見ては居たのですが
思った以上でした。
劇場版を見ているような映像の美しさも
さることながら、ドラマとしてストーリー
の面白さ、展開の良さで最後まで一気に
見てしまいました。
映像的にはグロさはありませんので
私の好みですが、血はドバーなので、
地上波では厳しい内容かと思います。
冒頭、死んだような生活を送るゲーマー
ニートの有栖ですが、命を削るゲームの
中で親友を亡くし、新たな仲間の命を
救う中で、成長していく有栖がとても
良かったと思います。
冒頭の映像や、やり取りから有栖自身の
性格や、能力というポテンシャルに
ブレが無く、いきなりヒーローになる
ような展開ではないので素直に見れました。
また、ビーチのメンバーの過去、宇佐木の
過去も今に至る変化が納得出来る内容で
それぞれがそれぞれに持つトラウマの
中で、この世界で生きていく意味を
持っている(見つけ出していく)様子は
見終わった後に何とも言えない余韻が
ありました。
内容的には「人狼ゲーム」が一番近い
感覚なのですが、人狼ゲームのような、
やりきれない虚しさが残るような感じ
ではないのが不思議です。
中途半端で終わってしまって居るのですが
既にseason2の制作も発表されていて
次回が楽しみです。
が、2022年までにって・・・
随分先になりそうです。
〈別記〉
この作品、キャストも豪華ですが
監督、脚本とスタッフも豪華。
さすが、登録者数約2億人のサイトです。
コロナの影響もあり、昨年は年間収入が
日本円にして約6700億円程のようです。
NHKの受信料が年間約7000億円と考えると
NHKの受信料、高いわりには内容が
いまいちだと思ってしまいます。
〈別記2〉
今回、注目は土屋太鳳さん。
彼女の起用はなかなかチャレンジかも
しれません。
見る側の好き嫌いが激しい女優さんで、
主演が山﨑賢人さんとなると、色目で
見る方も多いかと思います。
今回、思ったのは土屋太鳳さんは、
映画サイズの女優さんだと、あらためて
感じた事。
Netflixのドラマは日本のテレビドラマとは
比べられないスケールがあります。
この映像と画面にあって、多くの出演者
に埋もれない存在感を出せる女優さんは
少ないと思います。
映画とドラマでは同じ虚構のストーリー
でも全く違います。
言ってみれば吉永小百合さんがテレビ
ドラマに出たらその存在感だけが卓越
していまい、バランスが取れる俳優さん
を用意しなければなりません。
そいういう意味で、土屋太鳳さんは
平成、令和ではあまり見られなかった
スクリーンサイズの女優さんかと思います。
これは、私の偏見ですが、土屋さんは
女優さんとして、とてもストイックに
頑張っておられるのかと思います。
その、前向きさや貪欲さが、画面から
感じられる部分が好き嫌いを分ける
要因かなぁと。
もっといえば、その強さや線の太さが
彼女の魅力だと感じます。
なので、今回の宇佐木役はその貪欲さや
前向きさが役にハマっていたように
思います。
私は経験上、20代半ばは一般社会では
達の悪い年齢かと勝手に定義してます。
会社だと、仕事はある程度出来るように
なり、後輩も出来て周りから期待もされる。
ついつい調子にのりがちになり、若さ故に
周りが見えなくなる年代。
この時期を過ぎて30台になった時に
どう若さから脱却して、変化していくか
仕事をしていく上で生き残れるか、
めんどくさいお局に収まるかは30台の
過ごし方かと思います。
どの女優さんとは言いませんが
いつまでも、10台、20代のままの感覚で
役をしていると、見ている側は違和感で
内容が入って来ません。
そうならないように、いい抜け感を期待
したいと思います。
〈別記3〉
その他、結構好きな俳優さんが多数
出演されてました。
金子ノブアキさん、森永悠希さん、
町田啓太さんは早めに死んでしまいました。
佐野和馬さんは瞬殺で消えました。
さらに板垣李光人さんはクイナの
学生時代役でこれもまた一瞬。
なんだか色々と贅沢なドラマだなぁとも
思います。
そして、仲里依紗さんのミラ。
安っぽくないキレ感は流石です。
チープになりがちなキレ具合は
下品さのない大物感があって、
season2も楽しみです。