2016年の韓国ドラマ。
日本では2017年以降に放送。
今はテレ朝チャンネルで字幕版放送中。

6話から見はじめてあまりに面白かったので
配信サイトで1話から。
まさか24話まであると知らずに
今日、徹夜で一気見しました。
中盤以降、泣きすぎて眠い。

ストーリーは簡単に。
王の死によって王位を狙う政敵に
命を狙われた幼い皇太子は身分も顔も隠し
暮らしていた。
成長した王は都に戻るが。
「王の顔を見たら殺される。」
王の顔を見たことで、義理の兄弟(親友)を
殺された青年が仇を討つことを決意。
そんな中、王の親衛隊として設立された
「花郎」ファランに入隊することになった
王と王を探す二人の青年を中心に
「花郎」に入隊した若者達が友情、恋愛、
運命に翻弄されていく歴史ファンタジー。

作品自体はおそらく、
日本的に言えばアイドル系?
なのだと思います。
キレイな男の子ばかり出てたので・・・
韓国の俳優さんもアイドルも私は
全く知らないので多分ですが。

ここで非常に魅力的なのはアロ。
言い方は悪いのですがブス具合が絶妙。
かわいいのに完璧ではなく、ビジュアルと
キャラクターとのシンクロ具合が凄い。
アロの一途さも可愛くていい。

数少ない女優陣ですが、チソ(太后)が
切なくて。性格上問題あるものの、
子供を思う気持ちは万国共通です。
彼女がとても悪く描かれている場面も
ありますが、彼女の孤独と責任を思うと
胸が痛くなります。
特にソヌが太后の兄であるフィギョンと
チュンジョンの子供だと聞かされた時の
無力感や後悔や悲しみはいかほどか。
二人の王が居ては国が割れる。
太后として我が子の王位継承の為に
親友であるチュンジョンを泣きながら
殺さねばならなかったのに
その子供が生きて王宮に戻ったのだから
その無意味さを考えるとなんとも
やるせないのです。
最後はアンジに看取られますが、護衛として
就いていたスホ。劇中で
「彼女は弱い女性です。」と言います。
太后の心を見透かしていたのは
実はスホだけかもしれません。

「花郎」ファラン自体は
軽く全寮制の学園もの時代劇版ですが
王であるジディが苦悩する姿と
「賤民」と蔑まれながらも自分が
何をするべきかを考え頭角を表していく
ソヌの対比と友情が泣けます。

ソヌもいいですね。
始めは粗野で明るくて暴れん坊で
やんちゃですが家族であり親友である
マクムンを殺されたことで
人が変わったように。
花郎で学び、恋をし、成長していく姿の
変化はお見事だと思います。
特に中盤以降のソヌの存在感は
体が一回り大きくなったように違います。
大まかですが全体に
明→闇→怒→静→悩→決→明と
感情が変化していきます。
そして、
最後のプロポーズで見せた笑顔は
1話での少年の笑顔ではなく、
大人になって未来を掴んだ男の笑顔に。
始めは何かパッとしない男の子だなと
思って見てましたが
最後は文句のつけようのない主人公でした。

あ、忘れてはいけないのはラスボス。
ヨンシル様。悪の要であり
ライダーで言うところの大首領です。
このドラマで唯一、自己保身、富、地位
名声、野心の権現。
(カンソンってミニモンスターもいましたが
扱い的にはちょっと出来るショッカー隊員)
24話まであるドラマの「悪」「憎悪」を
一身にまとったキャラクターヨンシル様。
正直、太后様だけでは
24話分の憎悪は背負いきれません。
この強烈な悪の華が咲いていたからこそ
ドラマが面白かったと言っても
過言ではないのかと思います。

感想はつきませんが、激烈に眠いです。
まさか、韓流ドラマに
こんな感動があるとは。

韓流、侮れませんね。



〈別記〉
正直、韓国ドラマや映画は苦手。
女の子も男の子も何処の整形外科で
いじったのかと思うくらい同じ顔。
名前も似たり寄ったりで
顔も名前も見分けがつきにくいので
見てませんでした。
20年近く前にあれだけ流行った
「冬ソナ」が私には面白くなくて断念。
その後も色々と試したのでですが
30分以上見れたことが無いので
はじめてちゃんと見ました。
それでも見慣れるまでは苦戦。
カテゴリーとして
ソヌ=石垣佑馬系、スホ=妻夫木聡系
とかカテゴリー分けしてました。
とはいえ、誰一人として知らない
俳優さんや女優さんばかりなので
先入観なく物語にドップリハマれて
とても良かった。

物語のキャラにドハマりしたので
あえて俳優さんの名前等は見ないことに。
メディアでの情報が少ないのも
ドラマのイメージ壊れなくていいかも
しれません。