僕には人生の師匠がいます。


いつもなにかとアドバイス
をくれます。

 


師匠のおっちゃん


「あきやまお前、


お前にずーっと
言ってた宿題な。


【親への感謝。】
お前みたいな
バカ息子を、


愛をもって育てて
くれた、


お母さんに感謝
の言葉伝えたか。」

 

 


秋山


「ずっと、
師匠から


親へ感謝しろと、
言われていましたが、


昨日、
ようやく母親に
感謝の言葉を
伝えました。、」

 

 


師匠のおっちゃん


「そうか、
やっとやな。


ほんで、
どうやってん。
感謝伝えてみて。」

 

 


秋山


「僕、


正直、
心の中で、


母親への感謝なんか、
いつでも伝えれるし、


言わなくても、
感謝してること
伝わってると思って
ました。


それやし、


言おう、言おうと、
と思っても、


なんか
照れ臭くて。。」

 

 

 

師匠のおっちゃん


「ほんで。、


結局、


感謝、
伝えてないんか、、」

 

 


秋山 
「伝えましたよ。


師匠に言われた通り、


まず、
紙に書きました。


感謝を書き出す前に、


母親に対する、
不満や、

 

もっと
して欲しかったこと、
いっぱい書き出しました。


母親は、


僕が低学年のときから
パートで働いてて、


寂しかったこと、


いつも、
家の鍵を首から紐で

ぶら下げてた鍵っ子で、


正直、嫌だったこと。

 


もっと、
僕のことかまって
ほしかったこと。


小さいとき、
友達は大きな家に
住んでるのに、


僕んちは文化住宅で
恥をかいて嫌だった
こと。


門限にうるさくて、
中学でも門限を、
守らされてたこと。


うっとうしかった、

 


中学で、
ヤンチャな友達が、
家に来てるとき、


母親がその友達に、


たっくん(僕のあだな)
を悪い道に誘わんといて、
って、本気で言いだして、
めっちゃ恥ずかしかったこと。

 

 


中学のとき
弁当が、おでんと、
ご飯だけのとき、


恥ずかしくて、
友人にみられたく
なかったこと。

 


それ以外にも
たくさん、たくさん
書き出しました。」

 

 

 


師匠のおっちゃん


「ほぉ、ほんで。」

 

 


秋山


「師匠に言われた
とおり、


その母親に対する


不満や、

やってほしかった
ことを書いた紙を

ビリビリに破り捨てて、


その当時
お母さんも、
必死やったんや。


親やけど、


まだ人として、
未熟やったんや。


そう思いながら、
生んでもらってからの

感謝を時系列に書きました。」

 

 


師匠のおっちゃん


「その感謝。


俺にも、
読んでみぃや。」

 

 

 


秋山


「はい、、


母へ。
ありがとう。


僕を生んでくれてありがとう。


パートに行ったり、
一生懸命育ててくれてありがとう。


仕事で大変ななか、
隣駅のおばあちゃんとこ
自転車でつれて行ってくれたり、


いとこの女の子の愛ちゃんと、
一緒に育ててくれてありがとう。


小学生のとき転校して、
僕がいじめにあったとき、


心配して悩みを聞いてくれて
ありがとう。心強かった。

 


いつも、
「お母さんに言うたんねん。」
って言ってたタイプやった笑

 


誕生日、クリスマス、いつも、
ほしいおもちゃ買ってくれたり。


貧乏ながらに与えてくれて
ありがとう。


僕が、
サッカーはじめたときも、
スパイクとか、キーパーグローブ
買ってくれてありがとう。


ワクワクしてうれしかった。

 

 


中学生、
いろいろうるさく言って
くれてありがとう。


おかげて塾に行って高校に行けた。

 


高校になって、

ちょっとぐれてる友達と
遊んだりしていた自分を、


厳しくしつこく向き合って

くれてありがとう、、



高校で、
ボクシングをはじめるときも、
反対の気持ちも

あったと思うけど、


やらせてくれてありがとう。


彼女をいつも連れ込んで、
学校に行かなくなった俺を、


グチグチ言いながらも
ほっておいて
くれてありがとう。


学校も留年して、
彼女に子供までつくって、
中退さぜる状況になったとき、


僕に対して情けない気持ち
だったと思うけど、


担任の先生と
なんどもなんども真剣に話し
合ってくれてありがとう。


僕らに子供ができたとき、
噂話が好きな団地に同居で、


近所の目も気になったと
思うけど、耐えてくれて、


僕たちを
許してくれてありがとう。


高校をやめたことも。

 


学校をやめた僕を、
嫁と実家で支えてくれたり、


改めて通信学校に行かせてくれて、
ありがとう。


おかげで、学歴が、
中卒から高卒になれた。


子供が生まれたとき、
いつも笑顔で支えてくれて
ありがとう。


お父さんが死んだとき、
自分もつらかったと思うけど、


強くいてくれてありがとう。


あのときお母さんの涙を
はじめてみました。。


家を買う資金援助も
してくれてありがとう。


起業したとき、
仕事の事務や掃除を
手伝ってくれてありがとう。


嫁と、
けんかして、
家出した時、飯とか
面倒をみてくれてありがとう。


いつも、孫の
ゆうたとみくに愛をくれて 
ありがとう。


元気でいてくれて
ありがとう。


人に愛を与える大切さを
教えてくれてありがとう。


あなたの子供に生まれて、
命の大切さを教えてくれて
ありがとう。」

 

 

 


師匠のおっちゃん


「感謝の気持ちを、


お母さんに伝えて
どうやってん?」

 

 

 


秋山


「はい。


母親は、
恥ずかしそうに、


大好きな猫を抱いて
猫に話ながら聞いて
ましたけど、


たっくんが、
変なこと言い出したで。
とか、


なんか怪しい宗教でも
はいったんちゃうか。
とか、


言いながらも、
目に涙浮かべながら、
時々、言葉をつまらせて
ました。」

 

 

 


師匠のおっちゃん


「あきやまお前も
親やろ、


子供に対して、


なんの見返りもなく、
自分ができること
やってるやろ。


人して未熟でも、
貧乏でも、忙しくても、


もしかしたら、
無責任なときもあったかも
知らん。


人間、完璧な人間なんか
いないやろ。


お前の親も同じやぞ。


お前が、子供に感謝して
もらえて、人生で一番
うれしかったように、


お前の親も、
子供に感謝される喜び
は、大きな喜びやぞ。


そんな感謝の気持ちを、


伝えずに、
お前の親が亡くなって
しまったら、


どう思うねん。」

 

 


秋山


「師匠、ありがとう
ございます。。

 


ほんとに伝えれて
よかったです。


亡くなった父親にも
感謝伝えます。」

 

 

 


師匠のおっちゃん


「幸せのエネルギーは、

 

ご先祖さんから親を

通って、お前に来るねん。

 

この世に誕生させて

もらえたことだけでも、

 

ホンマにホンマに

感謝やぞ。

 

 

もっと、

人に感謝ができる

人間に成長せんかい。

 

40過ぎのおっさんの

くせに。しっかりせえ。」

 

 

秋山

 

「。。。。

 

はい、ありがとうございます。。」