とうとう無事に
千秋楽を迎えました。
感無量です。
“ 岸田國士さん
我々に素晴らしい戯曲の数々を
残してくださいまして
本当にありがとうございました。
必死で戯曲と向き合ったこの期間は
我々にとって
大きな学びとなりました。
これを糧にして、また次のお芝居へ
活かしていけるようがんばります。”
『恋愛恐怖病』を演出した
小原まどかさんは
これが劇団での最後の仕事。
これから次の人生へ向けて
出発されます。
頑張れ〜!!!
『岸田國士恋愛短編集』は
一年間の延期の前にも
数回、形を変えながら
今回の上演にたどり着いた企画でした。
『恋愛恐怖病』と『命を弄ぶ男ふたり』の
二本立て、
『チロルの秋』とまた別の作品が組まれた
二本立て、
という形だった頃もあり
『命〜』担当の私五戸は小原さんと2人で、
予算の少ない自主企画枠で
どうすれば魅力的で面白いお芝居が打てるか
ワクワクしながら打ち合わせをした
ものでした。
あ〜忘れ得ぬ錦糸町の喫茶店。
別のお芝居の稽古の合間を縫って
サンドイッチを食べながら
ほくそ笑みながら
色々話しました。
舞台装置にお金をかけられない事を
プラス思考で捉えよう
普段使わない素材に目を向けてみよう
スタッフも出演者もみんなで作業しよう
劇団公演では当たり前になっていて
疑いもしない お芝居の作り方を
一つ一つ洗い直していくような
打ち合わせでした。
そんな原初の打ち合わせから、はや三年。
そりゃ色んな事がありますよね。
でもあの時話した事は
完遂できた気がしています。
演劇の自由な未来を描ける
楽しくて頼もしい演出家。
そんな小原さんが
別の業界へ巣立っていくのは
正直、とても寂しくて辛いです。
心が痛い。痛いよー。
だけど涙をのんで。
小原ちゃん
応援してます!!!
いつもは花火のように消えてなくなり
人の心の中にだけ残る演劇ですが、
今回の公演は映像記録として
まだ残っていて
映像配信は29日まで続いております。
劇場に来る事が叶わなかったお客様
遠方にいらっしゃるお客様
どうぞ配信でお楽しみください✨
千秋楽はいつもさびしいものですが
今回は、
ほんのり心が温かいのも、また事実。
戯曲の中に燃え続けている
岸田國士さんの
演劇に対する熱い愛情に
触れられたからかもしれません。
劇団員の全力のチームプレーを完遂し
仲間がいる心強さを
実感できたからかもしれません。
この温もりこそ
演劇の醍醐味なのかもしれません。
このブログをお読みくださっている皆様
劇場にお越しいただいたお客様
配信でご観劇いただいたお客様
『岸田國士恋愛短編集』の時間を
共有してくださった全ての皆様に
深く御礼申し上げます。
皆様どうぞお気をつけて、お元気で。
また必ず
劇場で会いましょう!!!
映像配信はこちらです✨✨