新章のスタートです!
背景はイタリア、ミラノ
………………
僕はミラノの街を夢中で歩き回った。
そうやって歩いているうちに、ふと興味深い光景が目に飛び込んできて、僕は足を止めた。それは数人の若い男女が、洋服や奇妙な形をしたオブジェ等を、街の一角の古いホールに運び込んでいる姿だった。
ーーー中略
彼らは駆け出しのデザイナーで、まだスポンサーはついていないのだけれど、自分たちをアピールするために、このホールを借りて手作りのファッションショーをやるのだという。
「いつか日本にも僕の店を出したいんだ」
身振り手振りを交えて情熱的に話す彼を見ているうちに、僕は目の前のモヤモヤがサッと晴れていくのを感じていた。自分の道を見つけたような気がしたのだ。
………………
オレがミラノで出逢ったらしい、出来事だ。
けど…
初めて告白します。
オレは今まで生きて来て、
イタリアにも、ミラノにも行った事がない。
これは、「GO AKIUE GO」に【あとがき】として付け足された文章だ。
もう一度ね、言います。
オレはイタリアには行った事がありません!
きっぱりと、はじめて言います!
行ってないんです…。
この15年間、何度か聞かれる事があった。
その度に、言葉を濁すのがかなり辛かった。
オレはイタリアには行ってない。
本当にごめんなさい…。
本当に、本当にごめんなさい!!!
番組にもオレはNY撤退後にイタリアに行くと、当時所属したブヨちゃんの事務所が報告していたので、
オレはイタリアに旅立ったとOAされた。
その姿はもう、番組は追わない、と。
だって、番組も知らなかったんだ。
今日まで知らないんだ。
番組にイタリア行きを報告して、
【あとがき】を付け足したのは言わずもがな…
でも、これにはある事情もあったのは確かなんです。
オレとイタリアを結びつけさせないといけなかった、
オレをイタリアに、行かせる理由があったんです。
行かせるつもりもあったらしいんです。
それが、うまく行かなかったみたいなんです。
けれど、14年近くもの間
嘘を吐いてしまって、
番組を観てくださっていたみなさんにも、
【GO AKIUE GO】を読んでくださったみなさんにも、
そして番組スタッフのみなさんにも、
本当に、本当にすみませんでした!
と、言うことで
今回からは日本編、第1章になりますー!!! (≧∇≦)