「あれから、15年。(46)」
さて、とうとう触れないといけないかな…
かなり引き延ばしちゃったけど。 (^^;;
逃げてた☆
【AKIUE-GO】が、NYにOPENしてまぁ、色々と楽しかった事もこのブログに書いたけどね。
そりゃ生活してたから楽しい事も確かにたくさん♪
だから今後も楽しかっ事を書くけど、
本当に実際問題としては過酷だったよ。
オーディションの頃と比べ物にならないくらい過酷だった。
そしてあの時のオレは、今より比べ物にならないくらい、未熟だった。
今もまだまだ未熟だけど。
やっぱり、いくらグランプリ獲ったとしても
何年も何年も番組のバックアップに頼る事は、ゆくゆく出来なくなるじゃないですか。
あとあとは完全にNYの自分のSHOPを、自分で切り盛りして行かないといけない。
グランプリ獲った事は、その為の最大のチャンス。
それを足掛かりに、自分の実力でステップアップして行かないといけない。
それはデザイン、創作活動だけじゃない。
ビジネスとしてもステップアップしなきゃいけない。
それが真の意味で「世界に羽ばたくファッションデザイナー」になるべく資質、真価が問われる部分。
それは番組側も、そして何よりも自分自身が一番解ってた。
クレジットカードが使えない云々はさて置き、その前にNYでSHOPを自分で経営して行く、
大人としてのビジネスをする確固たる心づもりが、当時の自分に果たしてあったのか。
15年経った今も、思い出す度に、自分に問いかけてる。
それはとうの昔に過ぎ去った過去の出来事、
今更問いかけることに、なんの意味もないかも知れない。
ないと思う。
でも問いかけるんだ。
そして、
答えは出ないの。
いつも、いつまで経っても出ないの。
未だに出ない。
わかんないんだ、自分でも…
あの時の自分の心づもりの大きさが、どの様なものだったか。
自分の事なのにね…
……………
「3ヶ月で、3万$の売り上げを上げる」。
これはひょんな、きっかけから始まったの。
ある時、一日の作品制作のスケジュールを、
一日でやらないといけない事を、
頭の中だけで考えて
うまく整理出来ないオレに、あるスタッフさんが言った。
「GOくん、やらないといけない事、
やるべき事の優先順位を紙に書いていくと良いよ。」
「なんか、頭ん中がこんがらがっちゃって焦っちゃいますもんねー。
はい、そうしますー!」
↑まぁ、オレこんな素直な返事の仕方じゃなかったと思うけど。 (^^;;
そこは見逃して☆
でも、このやり方って一番普通でベストだよね。
なんでも頭の中だけに書こうとしてた、それまでのオレがルーズだっただけだ。
それからは、やるべき優先順位を紙に書いて
済んだこと、達成した事を線引いて消して行くようになった。
アパートメントの壁に紙貼って。
そんなとある時、ほとんどのスタッフさんが番組会議や編集作業で、日本にちょっと帰ってたの。
その頃、やっぱり服の売れ行きがあまり良くなかったのね。
先述のとおり、番組も、もちろんオレ自身もこのままじゃいけないって。
ゆくゆくは自分でSHOP経営を切り盛りして行かなきゃって。
だから、その日はAKIUE-GOの営業時間が終わって
NYに残ってたスタッフさんと、オレで
今後の店の売り上げを上げる展望とか、語り合ってたの。
なんとなく、そんな語り合いになったの。
「やっぱさ、最近やってるみたいに
紙に目標書いてさ、それを貼ろうか。
そしたら、何かしらの意識ももっと向上するでしょ。」
「そうですよね!
目標掲げて、それに向かって突き進んで行く
そんなもっと強い気持ちで頑張って行きたいと思います。」
こんな感じの語り合い。
オレもスタッフさんも、この現状を打破する為の、本当に前向きで純粋な気持ちでの語り合いだった。
「売り上げって、やっばり最低どのくらいあげたら、
ギリギリ合格レベルなんですかね?」
「ちっちゃい事言うなぁ! 笑。
目標なんだから、ドーンと書きなよ。 笑」
「そ、そうですよね!
そしたら、いきなり来月から急にって言うより、
今から3ヶ月、死に物狂いで頑張って
3ヶ月で三百万円の売り上げをドーンと目標にします!
三百万円って何$ですかね?」
「う~ん、今なら3万$くらいじゃない?」
「そっか、なんか$にすると300万円より
達成しやすく感じます!
ドーンと3ヶ月3万$!
目標にします!」
「あ、待って!
ちゃんとカメラ回さないと。」
「了解ですー☆」
この時はオレも、スタッフさんも、
まさかその後、あんな展開になるなんて
二人とも微塵も感じてなかった…