みなさまこんにちは
今年の2月は暖かくなったり寒くなったりが忙しいですね
今日はうちのワンコ、ポメラニアンのちぢみんのお話を少ししたいと思います。
ちぢみんは12月に15歳になったおばあちゃんワンコで、2年前に亡くなったしめじ(ポメラニアン♂)の連れです

それまで元気いっぱい、特に大きな病気もせずに過ごしてくれていましたが、
一昨年の11月頃から排尿しぶりが見られるようになり、ペットシーツにちょこちょことと少量頻回のオシッコをするようになりました。
膀胱炎ならすぐに治るのですが、漢方で様子を見ても症状がおさまらないので、翌年に入って検査をしてもらうと、膀胱にデキモノができていることが分かりました。
同時に唇の内側にもデキモノができていて、徐々に大きくなる様子がありました。
膀胱にできるデキモノは大抵は悪性腫瘍であることが多いです。
また、大抵は膀胱三角という尿管や神経支配のある領域に腫瘍ができてしまうことが多く、手術による摘出が難しいです。ちぢみんもこの典型的なパターンでした。
もともとガンという病気に対して中医学や自然療法では、「敵」のようにみなしたりしません。
本来外に出さないといけない老廃物が過剰に溜まってしまい、血や水のめぐりの悪いところにそれらが溜まってしまうことで起こる、という解釈をします。
むしろそこに悪いものを溜めることにより、綺麗な血液を保ち内臓やその他の器官を守ることができるのです。
なので、手術で摘出したとしても、体の老廃物が溜まる状態が改善されなければまたすぐ別の箇所に同様にできてしまいます。
そして、高齢な子の場合、老化によるエネルギー低下がそのひとつの原因になっていることが多く、老廃物が溜まる体質を改善することはなかなか難しいものがあります。
これらの理由から、戦う、やっつけるみたいな治療を目指していない私は、痛い思いをさせてうまく行くかも分からない、再発する可能性もある難しい手術をするよりは、食事の改善や漢方薬、サプリメントなどを使ってできるだけ維持できればという方針で、ちぢみんの治療やケアをすることにしました。
それから8ヶ月くらいした昨年の夏、相変わらず食欲もあり元気に過ごしており、オシッコの症状は特に変わらずでしたが、唇のデキモノは徐々に大きくなってきました。
ガンの進行具合の把握と内臓の状態を確認するため、ここらで一度、ホームドクターよりも詳しく見れる動物病院さんで、麻酔をかけずにできるところまでの検査を全てやっていただくことにしました。
幸い膀胱の腫瘍はあまり大きさが変わっていませんでした。腫瘍は膀胱から尿道にまたがっていることがわかりました。
ただやはり手術で取り切ることは難しく、オシッコの出口を別に作って器具を入れお腹側に出口を持ってくるという、
(オシッコが詰まって出ないことがないように)緩和的対処はできるとのご提案をいただきました。
唇のデキモノの方は麻酔下でCTを取らないと骨までの浸潤がどこまであるか分からず、どのような手術が可能か判断できないとのこと。
血液検査では肝臓・腎臓の数値が少し上がり気味でした。
再度夫婦で話し合った結果、切って痛い思いはさせない、緩和的手術もせず、最後まで自分の意思でオシッコができるようワンコの尊厳を守る方を選択することにしました。
それから半年。
症状が出てから1年と3ヶ月が過ぎました。
活動量は半年前より減ったものの、今もなおちぢみんは好きなご飯を食べて、大好きなお外で時々散歩して過ごしています。
オシッコの症状が出た当初から気管虚脱気味の咳も出て、日によって苦しそうにする時もあれば良くもなったりします。
病院から提案された消炎剤(膀胱腫瘍に効くことがある)も内服させてみましたが、何度か嘔吐が出たので合わないと判断してやめました。
今私がしてあげていることは、
・なるべく手作りで老廃物を溜めないご飯を食べさせてあげること
・効果的と思われる漢方薬やサプリメントを飲ませてあげること
・なるべく散歩に連れ出して太陽の光を浴びさせてあげること
・おやつをあげる時は片方の手にかくして両手をグーで出して、どっちの手に入ってるか?と楽しくクン活して食べてもらうこと
・ケイシー療法のヒマシ油湿布をなるべくやってあげること
・オシッコするのにずーっと長い時間踏ん張って、足腰が硬く痛くなってしまうので、時々犬の整体でほぐしてあげること
・あんまり気にし過ぎないこと
こんなところです。
もちろん全部をいつも完璧にできているわけではありません。
忙しくて抜けたり手抜きしたりと、けっこう波もあります
それでもいつも気にかけてあげるように気をつけている。
これくらいで自分の中ではOKを出しています。
病気がわかった頃は、いつ膀胱のデキモノが出口を塞いでオシッコが出なくなるかわからない、これは爆弾を抱えているのと一緒だな〜などと怯えたりもしましたが、
今は話しかけると目を見て応じてくれるちぢみんを見ると、元気でいてくれて本当にありがとうねと、いつも感謝の気持ちでいっぱいになります

幸せそうに歩く姿を見ると、こちらまでほんわかしてきて、はやり今の生活を守る方を選択して良かったのではないかと思えます。
昔から食べることが大好きで、とにかく美味しそうに爆食いしつづけてきたちぢみん笑
お散歩も大好きなので、最後のその日が来るまで、なるべく美味しくご飯が食べられて、自分の足でお散歩させてあげられたらいいなと思っています
今日はうちの子のご紹介でした。
もしおうちの子がガンや難病で看病や治療が大変な方がいらっしゃいましたら、こんなやり方もあるのだと、1つのご参考になれば幸いです。
ペットさん達も飼い主さん達も、いつもどんな時も幸せを感じながら過ごせますように
今日も最後までお読みくださりありがとうございました