私達を癒すために来てくれたペット達のために

私達を癒すために来てくれたペット達のために

~獣医師あきっとの発信するペットの命と向き合うためのブログ~
すべてのペットと飼い主さんが幸せに暮らすことを願って!!
そのヒントになる心や感情、健康に過ごすコツなどについてお伝えできたら幸いです^^

皆さまこんにちはニコニコ


21日の冬至を越えて、突然寒さが増してきました。


タイヤ屋さんからのごちゃごちゃした写真でごめんなさい。赤城山にもうっすらと雪が。



巷ではインフルエンザや風邪がとても流行っているとのこと驚き


このような時期には免疫力の落ちた体に風寒の邪が入り込みます。

つまり風邪を引きます。


免疫力を保つには、温かくする、食べ過ぎ飲み過ぎ、運動のし過ぎ、夜更かしを控えることがとても大切。(超軽いウォーキングはok)


手足や首の後ろや背中に冷えを感じる時は注意警報が鳴っています。

とにかく首の後ろや背中を温めましょう!!


既に寒気がする、頭痛がする、鼻水が出る、などは邪が入り込み始めています。

こんな時は温かい湯船にしっかりと浸かってさっさと寝ますふとん1


あやしいな、って感じる時は、絶対に無理してはいけません。


そして安心できる状態になるまでは辛抱強く早寝します。


皆さまがどうか転換期の変化に体が負けませんようにラブラブ



さて、前回ちぢみんのゆったり闘病記をお読み下さった皆さま、本当にありがとうございました昇天


彼女は今年5月2日、静かに永眠しました。


15年と4ヶ月。


長い犬生を精一杯生きてくれたと思います。


心の中で応援して下さった読者の皆さま、本当にありがとうございましたにっこり


色々してやれなかったしめじよりも3年も長く生きてくれて、私としてはもう十分です。



しかし、今改めて思うことは、もっと早くに、中医学の未病の知識や、ペットフードの落とし穴について知っていたら、彼らはもっと健康で長生きできていたのではないかということ。


来年1月で開院7年になるのですが、

本格的に手作り食をうちの子達にあげ始めたのは8年ほど前です。


つまり、しめじもちぢみも7歳を過ぎてからということになります。

既にシニア。




シニアになってから色々を変えることは、もちろん無駄ではないです。体質もある程度変わります。

でもベースはもうとっくに出来上がっています。


それがどういうことなのかは、彼らが、そして今まで担当させていただいたワンちゃんネコちゃん達が教えてくれましたスター

(もちろん、生命の寿命が生まれた時からある程度は決まっていることは承知の上で)


だから今は、本当の犬猫の食性、生活習慣、病気の予防について、若いワンちゃんネコちゃんの飼い主さんにも知ってもらいたいなと思うようになりました。


犬や猫はその種類特有のかかりやすい病気を持って生まれてきます。

純血種は特にこれがきつい。

正直言って可哀想に思います悲しい


人間よりも何倍も病気のリスクがあるのではと推測します。


だからこそ、可能な限り病気やケガにしないお世話の仕方が大事だと思います。


これからは、こんな内容を多くの方々にお届けできたらと思っていますオエー



今日も最後までお読みいただき、ありがとうございましたニコニコキューン


皆さまと、可愛い小さな家族達がいつも健康で幸せであることをお祈りしていますニコニコ愛

みなさまこんにちは照れ

今年の2月は暖かくなったり寒くなったりが忙しいですね花

 

今日はうちのワンコ、ポメラニアンのちぢみんのお話を少ししたいと思います。

 

 

 

ちぢみんは12月に15歳になったおばあちゃんワンコで、2年前に亡くなったしめじ(ポメラニアン♂)の連れです犬犬

 

それまで元気いっぱい、特に大きな病気もせずに過ごしてくれていましたが、

 

一昨年の11月頃から排尿しぶりが見られるようになり、ペットシーツにちょこちょことと少量頻回のオシッコをするようになりました。

 

 

 

 

膀胱炎ならすぐに治るのですが、漢方で様子を見ても症状がおさまらないので、翌年に入って検査をしてもらうと、膀胱にデキモノができていることが分かりました。

 

同時に唇の内側にもデキモノができていて、徐々に大きくなる様子がありました。

 

膀胱にできるデキモノは大抵は悪性腫瘍であることが多いです。

 

また、大抵は膀胱三角という尿管や神経支配のある領域に腫瘍ができてしまうことが多く、手術による摘出が難しいです。ちぢみんもこの典型的なパターンでした。

 

 

もともとガンという病気に対して中医学や自然療法では、「敵」のようにみなしたりしません。

 

本来外に出さないといけない老廃物が過剰に溜まってしまい、血や水のめぐりの悪いところにそれらが溜まってしまうことで起こる、という解釈をします。

むしろそこに悪いものを溜めることにより、綺麗な血液を保ち内臓やその他の器官を守ることができるのです。

 

なので、手術で摘出したとしても、体の老廃物が溜まる状態が改善されなければまたすぐ別の箇所に同様にできてしまいます。

そして、高齢な子の場合、老化によるエネルギー低下がそのひとつの原因になっていることが多く、老廃物が溜まる体質を改善することはなかなか難しいものがあります。

 

これらの理由から、戦う、やっつけるみたいな治療を目指していない私は、痛い思いをさせてうまく行くかも分からない、再発する可能性もある難しい手術をするよりは、食事の改善や漢方薬、サプリメントなどを使ってできるだけ維持できればという方針で、ちぢみんの治療やケアをすることにしました。

 

それから8ヶ月くらいした昨年の夏、相変わらず食欲もあり元気に過ごしており、オシッコの症状は特に変わらずでしたが、唇のデキモノは徐々に大きくなってきました。

 

ガンの進行具合の把握と内臓の状態を確認するため、ここらで一度、ホームドクターよりも詳しく見れる動物病院さんで、麻酔をかけずにできるところまでの検査を全てやっていただくことにしました。

 

幸い膀胱の腫瘍はあまり大きさが変わっていませんでした。腫瘍は膀胱から尿道にまたがっていることがわかりました。

 

ただやはり手術で取り切ることは難しく、オシッコの出口を別に作って器具を入れお腹側に出口を持ってくるという、

(オシッコが詰まって出ないことがないように)緩和的対処はできるとのご提案をいただきました。

 

唇のデキモノの方は麻酔下でCTを取らないと骨までの浸潤がどこまであるか分からず、どのような手術が可能か判断できないとのこと。

 

血液検査では肝臓・腎臓の数値が少し上がり気味でした。

 

再度夫婦で話し合った結果、切って痛い思いはさせない、緩和的手術もせず、最後まで自分の意思でオシッコができるようワンコの尊厳を守る方を選択することにしました。

 

それから半年。

症状が出てから1年と3ヶ月が過ぎました。

活動量は半年前より減ったものの、今もなおちぢみんは好きなご飯を食べて、大好きなお外で時々散歩して過ごしています。

 

オシッコの症状が出た当初から気管虚脱気味の咳も出て、日によって苦しそうにする時もあれば良くもなったりします。

 

病院から提案された消炎剤(膀胱腫瘍に効くことがある)も内服させてみましたが、何度か嘔吐が出たので合わないと判断してやめました。

 

今私がしてあげていることは、

 

・なるべく手作りで老廃物を溜めないご飯を食べさせてあげること

 

・効果的と思われる漢方薬やサプリメントを飲ませてあげること

 

・なるべく散歩に連れ出して太陽の光を浴びさせてあげること

 

・おやつをあげる時は片方の手にかくして両手をグーで出して、どっちの手に入ってるか?と楽しくクン活して食べてもらうこと

 

・ケイシー療法のヒマシ油湿布をなるべくやってあげること

 

・オシッコするのにずーっと長い時間踏ん張って、足腰が硬く痛くなってしまうので、時々犬の整体でほぐしてあげること

 

・あんまり気にし過ぎないこと

 

こんなところです。

もちろん全部をいつも完璧にできているわけではありません。

忙しくて抜けたり手抜きしたりと、けっこう波もありますキョロキョロ

 

それでもいつも気にかけてあげるように気をつけている。

これくらいで自分の中ではOKを出しています。

 

病気がわかった頃は、いつ膀胱のデキモノが出口を塞いでオシッコが出なくなるかわからない、これは爆弾を抱えているのと一緒だな〜などと怯えたりもしましたが、

 

今は話しかけると目を見て応じてくれるちぢみんを見ると、元気でいてくれて本当にありがとうねと、いつも感謝の気持ちでいっぱいになりますキラキラ照れ

 

幸せそうに歩く姿を見ると、こちらまでほんわかしてきて、はやり今の生活を守る方を選択して良かったのではないかと思えます。

 

 

 

 

 

 

 

昔から食べることが大好きで、とにかく美味しそうに爆食いしつづけてきたちぢみん笑

 

お散歩も大好きなので、最後のその日が来るまで、なるべく美味しくご飯が食べられて、自分の足でお散歩させてあげられたらいいなと思っていますチュー

 

 

 

今日はうちの子のご紹介でした。

 

もしおうちの子がガンや難病で看病や治療が大変な方がいらっしゃいましたら、こんなやり方もあるのだと、1つのご参考になれば幸いです。

 

ペットさん達も飼い主さん達も、いつもどんな時も幸せを感じながら過ごせますように虹

 

今日も最後までお読みくださりありがとうございました飛び出すハート

沢山の方々の支援により、物資も多く集まり、今は置き場に困るほどで一旦ストップされているそうです。


助け合いの精神素晴らしいです🥺


1日も早く、被災者の方々が元の暮らしに戻れますように🙏