1日の日曜日はお天気があまり良くない予報だったので、溜め込んでいた事務仕事に専念しようと考えていた。
昼頃からずっとパソコンに向かって処理を進めていくが、外はいつになっても雨が降り出さない。ただ、少し強めに風が吹いているものの薄日が差したりそれほど酷い天気にはなりそうになかった。
せっかくのお休みに雨が降らないなら、仕事の息抜きに少しは自転車に乗りたいなぁと、夕方4時頃から出発した。
八国山なら近くて行くまでに時間がかからず遊べると思い、マウンテンバイクで出かけた。

遠くまで行く時間がないなら、是非八国山の東橋の登りを攻略したいと、麓に向かう。



麓に向かう小径。
散歩するには良いところだ。

さて、登坂路に入る。
土日は割と散歩の人が多いこの辺りであるが、曇りがちのこの日は晴れの日ほどでは無い。
歩行者が居ないタイミングを見計らって、登坂にかかる。少なくとも足を着かずに登坂成功するまで何回かは登る心づもりだ。



上から見下ろした写真。
階段脇の幅30cm程度の所を走っていく。

ギヤをインナーに入れ、後ろもかなり軽いものを選び、クルクル回しながら階段の左側の細い部分を走り進む。トルクを一定にかけ、推進力を一定に保つようにし、前乗りのポジションで前輪に荷重をかけウィリーするのを避ける。

登りの7~8割行った所に最大の難所が待ち構える。



木の根が地面から露出してせり出して来て、階段との幅を10cm程度に狭めているのだ。
そこを狙って通り抜けなければならない。



上からその場所を見た図。
右側の木が根っこをせり出している。



根っこは笹の中に隠れている。



しかも、左側のペダルが下死点を迎えるあたりでちょうどその木の根の部分を通過するなら、ペダルは木の根に接触することになる。



そんなタイトな所を進まなければならないのだが、私のようなマウンテンバイク初心者にはそう言った難所は心理的なプレッシャーが大きいのか、上手く対処が出来ない。

一回目では、やはりそこで焦ってラインを外してしまい足を着いてしまった。

翻って下り、もう一度。

二回目のチャレンジもやはりダメだった。
バイクコントロールが上手くできず、走行すべきラインを外して階段側に出てしまったり、根っこに近づきすぎてしまったり。
はたまたラインを修正しようとスピードダウンしてしまった後、焦って踏み込みすぎてタイヤがスリップしてしまったり.....。

ここであることに気がついた。
ロード選手が登坂の時にハンドルを引きながら登るが、腕に力が入りすぎて非常に微妙なバイクコントロールを適切に行えていないのではないか?
グイグイとハンドルを引いていながら10cmの幅を通り抜けるのは難しい。

数日前にクラウドでN2氏とカウンターでお話をしていて「昔、イノー(ベルナール イノー)の本でハンドルを握る腕は、ピアノを弾くがごとくリラックスした状態で手を添える......なんて書いてあったけど.....云々....」そんな話をたまたましていたことを思い出した。

それだよ。
腕の力を抜いて登ってみよう。
腹筋、背筋等、体幹を意識してバランスを取り、足の運動による体のぶれを腕に伝えるのを阻止する。
そして肩や肘の力を抜いて軽くハンドルを握りコントロールする。
やってみよう!


つづく

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