おはようございますねこ


1月26日(土)晴れそう


グルメレスラー齋藤彰俊の極上ねこキックPowered by Ameba-DSC_0390.jpg



今日の江戸小話は


「泥棒のおあいそ」




夜中に亭主は


何やら怪しい物音に目を覚ましました。



ゴシゴシゴシゴシ


ゴシゴシゴシゴシ




それは


のこぎりで壁を切り破っている音です。




「ははあーん。さては泥棒だな」


亭主は起き上がると


壁ににじり寄って身構えました。




やがて壁の一部がガサッと崩れ落ちて


その穴から手がにゅーと入ってきました。




亭主はその手を


ギューッと掴んで


「女房、そこの銭、二百文寄こせ」


亭主の声で


女房は驚いて飛び起きました。




「えっ、泥棒? まあ、怖い」


「えい、いいから早く寄こせ、二百文、二百文」




女房が震える手で二百文を差し出すと


亭主はそれを泥棒の手に握らせて言いました。




「おれは目を覚まして得をしたが、お前は泥棒をしそこなって損をしたな。さあ、この二百文でかんベんせい。だが、こんな事は二度とするでないぞ。次は許さぬからな」




やがて


逃げて行く泥棒の足音が聞こえました。




「やれやれ」


ところがしばらくすると


また足音が帰って来て


壁の穴から


にゅーっと手を出すではありませんか。




「えい、ずうずうしい奴だ! 次は許さぬと言っただろう!」


亭主が腹を立てて


壁の穴に近づくと




「これはほんの駄菓子でございますが、お子さまがたにあげて下さい。先ほどは、まことにありがとうございました」


と、お菓子の入った紙包みを差し出したそうです。



おしまいぺこり





頭の栄養催促キラリさん


グルメレスラー齋藤彰俊の極上ねこキックPowered by Ameba-DSC_0393.jpg


体の栄養催促ねこ


グルメレスラー齋藤彰俊の極上ねこキックPowered by Ameba-DSC_0392.jpg




皆さん


良い週末を


お過ごしくださいね肉球 茶トラ