表現者のイデオロギーポジションマップ | 藤田新 

表現者のイデオロギーポジションマップ

そもそも図で考えるのは大好きなので、見付けた時は楽しかったのです。
見ているだけで妄想が広がります(笑)

 

ネトウヨの正体は右翼ではなかった!?日本のイデオロギーポジションマップ

 

 

 

図の拝借は良いようですが、政治とは関係ないので無断です。

 

 

こういう図を見ると、新井白石を思い出します。

『西洋紀聞』という本の中で、キリスト教布教のために来日したイタリア人宣教師ジョバンニ・シドッチを審問して形而上の話しになると、「智者が突然愚者に入れかわって、まるで別の人が話しているような感じがする。」と書いているそうです(笑)

 

 

図ではサヨクは空想上のネトウヨを攻撃して空振りしている訳ですが、サヨクには限りませんが、啓蒙的というか、善導的というか、上から目線的(笑)な態度は、攻撃の対象を実はちゃんと見ているような感じがします。

 

 

 

 

 

 

 

図の枠組みを借りて、表現する人と鑑賞する人、その他の人の関係を作ってみます。

 

 

 

 

 

芸術を愛好する人はほんの僅かです。
表現する人は普通の人々を思想へ引き上げようとします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実は、前の図は実際はこういう構図になっています。
二次元では表すのが難しいですが、理想主義の上の空間が山折れのように歪んでいて現実主義の隣に超理想主義が来ています。
取り敢えず、二次元ではこの形で。

 

以前ブログに、日本の「空気」は言葉より抽象度が高いと書いたことがありました。
日本で災害が起きても略奪が起きないのは、理想主義と言葉で呼べる範囲を超えて理想主義だからで、表現者が引き上げようとする努力は、実際は引き下げる努力になっています。
きっとそれは、明治時代から戦争を経て現在まで一貫しています。

 

 

 

日本が比較的に平和なのは、思想という領域で「平和」がないからで、思想の領域で平和を求め他人にもその領域への参加を求める人は、本当は平和の為の戦いが欲しいので、平和が欲しいのではないのです。

他国の人にも解ってもらいたいところです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2011年の震災で、この領域が突然消えてしまったのを体験しました。
西欧近代の世界が終わりということも同じことだろうと思います。

 

 

 

 

これが「現在」のすがたなんだろうと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これからの表現のあり方を考えてみます。
表現1は普通、工芸と呼ばれるものです。
表現2は私達にしか作ることが出来ないと思います。出来れば地球はもっと住みやすい場所になるかも知れませんが、日本人しか理解も出来ないかも知れません。

 

 

 

 

 

 

 

 

デミアン・ハースト

 

ネットで作品を見た時、これは実は工芸だと思いました。(趣味は悪いですけど、笑)

プラチナで鋳造してダイヤモンドが埋め込まれているようで、確かに高価です(笑)