過激な思い出を思い出したから書いてみる

 

20代の頃に付き合ってた女で「なな」と言う子がいた、とても俺になついてくれてた2個歳下の女

 

あまりのなついてくれように

 

俺はある意味敬意を払い「ハチ」と名付けた

(当時ナナと言う漫画でも同じあだ名で呼ばれる主人公がいたのと、なつきようが本当に犬っぽいから)

 

ハチはそう呼ぶと「ワン」と喜んでた

 

出会いは俺が音楽をやっていた頃、

 

ストリートライブで足を止めてくれて連絡先を交換した。

 

よく聴きに来てくれてた

 

周りからはファンを食ったとか言われてたけど

 

可愛かったから仕方がない

 

ちっちゃくてaikoに似てた

 

彼女は大学生だった

 

名のある4年制大学に通い、難関の国家資格を目指していた

 

俺とは全く毛並みの違う女だった

 

だから俺もアイツもお互いに興味が湧いたのかもしれない

 

違いすぎる世界で毎日を生きるもの同士

 

その頃の俺はポケットに小銭が入ってたらそれでその日を凌ぐようなその日暮らしで

 

毎日朝も夜も区別もつかず、友達の家、仲間の家、先輩の家、女の家、ライブハウス、スタジオ、路上を転々とする毎日で住所こそ実家にあったままだったけど、まるで住所不定のこの世から忘れ去られた人のような生活だった

 

収入は路上で歌って稼ぐか、ライブハウスを手伝うか、知り合いのツテで日雇いの労働に出るかみたいな

 

彼女と付き合い大学の学園祭なんかも初めて行った

大きい大学は中にコンビニやらカフェやらチェーン店なんかがテナントで入っててビビった

 

最近は歳のせいかブログを書いてても自分の話に逸れがちだな

 

昔からおっさんはよく自分の昔話するもんな

 

わかるわー

 

なんか話したくなるよな

 

まぁここいらで話しを戻そう

 

 

 

そんな彼女と過ごすある日、

俺たちはレンタカーを借りて旅行に行こうと言う話になった

俺はこの旅行のために必死で金を作った

今でも忘れない

毎日のように日当8000円の仕事を来る日も来る日もこなした

ようやく10万以上貯めて計画を練って

 

いよいよ明日出発って日に女と会った

 

晩ごはんをファミレスで食べながら旅行の話しをしてた

 

急に彼女が「元カレから連絡が来た」と言う話しをしだした

 

内容を聞くと

 

別に「元気してる?」とかそういう内容って言ってたように思う

 

返事したんか?と聞くと

 

「一応元気してるよって返した」と言う

 

まだまだ幼かった俺はこの時点でブチ切れた

 

俺「お前まだそいつとどーこーしたいって思ってるんか?」

 

ハチ「思ってるわけないよまあくんがおんのに」

 

俺「じゃあなにしに返事する必要がある?」

 

ハチ「返事もしないほうがよかったかな?」

 

俺「あかんやろどー考えても」

 

みたいな不毛な言い合いが続く

 

おれさー

何でもかんでも素直に言ってくるやつが嫌いで

不倫でも浮気でも墓場まで持っていけや勝手にと思うんだが

 

なぜかこういう話しをよく女からされる

大体浮気とか不倫とかも女から言われて発覚する

俺と別れたいんやなと思うけど

いつもそうじゃない

言うだけ言ってきて別れたくないと泣かれる

意味がわからんのだ

 

ブチ切れたままファミレスを出て、

俺たちはさっき借りてきたばっかのレンタカーで走り出した

 

つづく

 

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