
とあるお寿司屋さんでの実験。
一方は「1万円で、4人前のお寿司を作ってください。内容はお任せ致します。」という注文。
もう一方は、自前のお皿を持参し「1万円で、4人前のお寿司をこの大皿に盛り付けてください。内容はお任せします。」という注文。
同じお店で同じ店主に頼んだにもかかわらず、出来上がったお寿司の内容は違ったという事です。(なにで見たかは忘れましたが・・・)
一聴すると同じ内容であるように感じなくもないですが、実際は全く異なる注文です。
前者は予算に応じて素材を選んで作ってほしいという意味での「おまかせ」ですが、後者はそれに加えてお皿に見合うよう盛り付けてほしいという職人さんへの手腕を試す意味での「おまかせ」が盛り込まれています。
お皿の意匠次第では採算が合わなかったとしても、彩や素材を整えていくと思います。
職人さんは与えられた予算と要望の中で、携わる人間みんなで意見を出し合いイマジネーションを膨らませ、良い意味で予想外のものを作り出すために尽力します。
御客様があっと驚くようなもの、自分だけのものだと思えるような愛着を持っていただくことが出来たら職人冥利に尽きます。
そして、そういうお仕事に従事できれば、発注を戴ける度に自分たちも成長できると思います。
工場生産の既製品でも良いのではないか?、ひとつひとつ作り上げていく工程を見ていただくことに意味を持っていただけないのではないか?・・・
ふと考えさせられてしまうようなことが年々増えてきました
作り手が創作意欲を無くしたら終わりだと思います。
せめて自分は、作る楽しみを与えられる発注をしていかないと。
作ることに楽しさを見出していかないと。