
湯河原某所のリフォーム現場。
今回のリフォームを相談されて調査に来た時、一番気になったのが二階のこちらの部屋。
とてもきれいでパッと見、痛みも感じないかと思います。
写真ではわかりにくいですが、ベランダに出るドアのほう側に向かって10%ほど床が傾斜しています。
つまり傾いています
立地としても斜面に建てられた家なので、斜面に合わせて引き寄せられていきます。
40年前の工法では、基礎や擁壁の仕様も今ほど堅牢なものではないので、斜面の引力に対して耐性が低いことが考えられますが、その傾斜の具合が均一でなかったのが気になっていました。

直下の部屋の壁を壊すと、案の定柱の腐れが見つかりました。
外見では全くわかりませんが、内部の骨が強度を持っていない状態です。
家の自重に耐えられず柱が少しずつ沈下。
柱が下に下がるのに合わせて、二階の床や天井などが少しずつ下がって徐々に勾配が強くなってくるというわけです。

完全に壊すとこれだけ広範囲にわたって損傷していました。
雨漏りが原因だと思われます。
家の耐久性が著しく低下するのも勿論心配なのですが、床の傾斜は住人の方の健康被害も懸念されるところです。
床が傾いていることに気づかず、脳が「平らな場所にいる」と認識して生活していくと、平衡感覚が少しずつ狂っていくはず。
平らなところが平らだと認識されず、傾斜のついた場所を平らであると思い込み、体が順応していきます。
気付かないことから体のバランスが悪くなるというわけですね。
見た目の綺麗さは手をかければ目に見えてよくなりますが、今回の案件で一番治してあげたかったところの一つがここなのです。
下がってしまった柱をジャッキアップして元の位置に補正し、新しい柱を入れて補強していく予定です。

こちらは浴室。
年数を考えるときれいな状態です。
この段階でご説明しても、信じていただけない方が多いですがユニットバスではない在来式の浴室では、必ずと言っていいほど傷んでいるであろう部分があります。


柱や出入り口の真下の土台、窓の下端の部分などです。
タイルは水に強い材質ですが、毎日大量の水が流れるお風呂では、目地やヒビの入った部分から少しずつ湿気が入り込みます。
隙間から入り込んだ水は、外には抜けにくく常に水を含んだ状態になるので、シロアリが好む環境となってしまいます。
今回は浴室を広げる計画をお勧めしていたので、傷んだ柱は無くなりますし土台なども交換することができますので根治できると思います。
「ここは直してあげたいな」という個所は一通り手を入れさせていただけそうなので、安心しました。
御客様に安心して生活していただくには、まず我々の考える不安要素を払拭していく必要がありますよね~
壊しつつ、手を入れる方法を検討していきます
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