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          (常念岳中腹より常念小屋と横通岳  PhotoはすべてLUMIXG1,14-45mmズーム) 
登山記事も最近のもにしようと思っていたが、ちょっと気になるブログのご婦人より”過去ものでもいいから、ちょっとUpしてみてください。”とのこと。 
単独登山で少ししんどかった山を題材にマイ登山ブログパターンの練習兼ねて試作。
 
2010年9月に日本百名山を完登したが、以下は2010年8月常念岳、笠ケ岳登頂の記録。
<登山概要と日程>
単独登山、小屋泊り3泊4日でヒエ平より入り常念岳登頂→(大天井、喜作新道、東鎌尾根、西鎌尾根、
  双六小屋)→笠ケ岳登頂→笠新道を下って新穂高温泉に降りた。
 
8月4日:自宅→JR新宿駅→(スーパーあずさ1号)→松本駅→大糸線→JR豊科駅(10:14着)
       タクシーにてヒエ平登山口 ストレッチ体操後 11:00登山開始→14:28常念小屋着、
       チェックイン後に常念岳へ15:40頂上着、16:45常念小屋へ戻る
 8月5日:4:00夜明け前に小屋出発→6:30大天井ヒュッテ→9:30ヒュッテ西岳→12:53ヒュッテ大槍着
 8月6日:4:30ヒュッテ発→5:15槍ヶ岳山荘着→8:45双六小屋着→14:10笠ケ岳山荘
 8月7日:4:20夜明け前に笠ケ岳登頂 6:00山荘発下山開始→7:00笠新道分技→10:15笠新道登山口→
      11:00新穂高温泉着(ホテルニューホタカで入浴)→バスにて15:50松本駅着→あずさ号で20:10
      新宿駅着→自宅へ
 
 8月4日(水) 晴れ
 
豊科からタクシーでヒエ平の登山口に行ったが、穂高駅の方が近くてやすいとのこと。
10時過ぎの到着のため小生以外の登山客は下山した人が多かった。
林の中を抜けて胸突八丁の坂にさしかかるとさすがに2時間程あるいた後か、少しつらかった。
尾根に出る手前の水場では団体客など30人ほどが休憩していたが、小生は先を急ぎ、予定よりかなり
先に常念小屋に到着。 チェックインを急いで済ませ、カメラと水だけ持って常念岳にむかった。
小屋からの標準コースタイムが1時間だったので40分くらいで頂上かと思っていたが、しっかり1時間
かかってしまった。 (行動食を何も持たずに来たのはくやまれた)
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頂上に着いたときはガスで展望無し。 山にはめずらしく若者のグループが記念写真を撮っていた。
空腹感を覚えたので頂上証拠写真を撮り、急ぎ下山開始。
途中でライチョウ親子に会った。 あまり逃げるような様子もなく、視界から消えるまで見守った。
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常念小屋では一部屋に4人であまり混んでもなく、1畳に一人程のスペースで快適であった。
同じ部屋の一人のお兄さんは餓鬼岳から登り燕山荘経由で2泊目とのことであった。
 
 8月5日(木) 晴れ
朝食をお弁当にしてもらい夜明け前の4時に小屋を出る。 ヘッドランプをつけての横通岳の上りはチョットきつい。 頂上でお弁当朝食を食べると日の出となり、西側の穂高連峰が朝焼けとなった。
 
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      (トリミング 左が前穂高、中が奥穂高、右が北穂高)
 
大天井までは稜線で出会う登山客も少なく、東大天井岳で夫婦らしき1組とあいさつ交したしただけであった。
大天井に登ろうかとも思ったが、そのうちに燕山荘から蝶ケ岳の縦走したときにと思いパス。
喜作新道までの稜線歩きは大天井ヒュッテからの急な下りを除きハイキング気分であった。
 
ヒュッテ西岳手前の大きな木の下で一人の同年齢らしき男性に追いつき共に日陰休憩、名古屋から来たということでやはりヒュッテ大槍までいくとのこと、行動を共にする。
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       (喜作新道から槍)
ヒュッテ西岳で昼食の山菜そばを食べ少し休憩。  あまりの暑さにギンギンに冷えたコークを一気飲み
したが、あとで気持ち悪くなる。
ヒュッテ西岳からの東鎌尾根は痩せ尾根でアップダウンのある想定以上にきつい所であった。
途中で行動を共にした男性は”先に行ってください”というから、また単独行動となる。
ヒュッテ大槍の少し手前から「ヒュッテまであと30分」、「あと20分」、「あと10分」と書いた道標が順に出てくるが、どうもおかしい。
20分くらい歩いても10分しかたっていないような道標のようだ。小生が遅いからかと思ったが、ヒュッテで先ほどの小生より遅れて着いた男性も同じように表示時間をボヤイていた。
 
ヒュッテ大槍では夕食にグラスワイン(白)がサービスで出ることになっている。 今回はこのワインサービスをめあてにココにしたが、夕食で席を隣にしたご夫婦も同様な理由であった。
もちろん上等なものではなく、普通のハウスワイン程度である、ご参考まで。
 
 8月6日(金) 晴れ(歩いた稜線はガス)
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  (槍ヶ岳山荘の横から。 これから行く西鎌尾根は”もののけ姫に出てくるような流雲[ガスがゆっくりと写真右
   から左に流れている]”に隠れてしまっている。 左端の笠ケ岳の下にはちょうど槍のとがった影が)
 
ヒュッテ大槍から槍ヶ岳山荘まで1時間、すぐ近くに見えているのに意外と時間がかかる。
途中槍に登頂するという身軽な女性に抜かれる。 小生は前に一度登頂し、今日は先が長いので登頂パス。
 
西鎌尾根は樅沢岳に登るまでガスの中で、槍ヶ岳山荘から少し下ったところで猿の群れ(3,4匹)に出会う。
鎖場あり、雪渓もところどころ残っており、ガスの中の単独行動はちょっぴり不安になる。 途中すれちがう登山客には積極的に声をかけた。 年配(と思われる)の女性には道中気を付けるようはげまし、欧米系(と思われる)
外人夫婦には”Hi! Good Luck!"と声をかける、相手が返してくる言葉はまるで解らないが気にしない(^_^)
 
8時45分に双六小屋に着く、少し早かったがガスの中を歩いたので熱いラーメンを食べた。麺が湯だってなく、
ちょっとマズかったが、アルバイトの娘がかわいい感じだったので、顔には出さず一気にほうばる。
 
双六小屋から笠ケ岳までの稜線(前半 林の中少しあり、アップダウンも結構ある)は、適当にガスが
かかり歩きやすかった。 途中 秩父平 で20分休憩をとる。
笠ケ岳山荘には14時10分頃着いたが、疲れ切ってあと100m位の頂上に登る気力は無かった。
冷たいビールを飲んで夕食まで昼寝。
 
 8月7日(土) 晴れ微風
 
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       (小生の笠での証拠写真)
 
暗いうちにヘッドランプで頂上へ。 結構登山客で混雑模様。 記念写真で持つ頂上看板も順番待ちであった。
明るくなるまで小一時間頂上で過ごし、小屋に帰って朝食をとる。
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     (笠ケ岳頂上 東側)
 小屋で記念品の山バッチと百名山ノレンを購入した。 小屋の主人に ”このノレンいくら?” と聞くとたしか
”1500円”と聞こえ、安いと思って野口英世を2枚出すと ”2500円なんだけど” と笑って言う。
小生も少し間をおいて ”え~、1500円て聞こえたんだけど” というと 小屋の主人 ”皆さん そうおっしゃるんだよね!”っと笑って答える。 こうなるとこちらも笑い返してもう一枚追加するしかなかった。
 
稜線から笠新道への下山道は噂通りきつい下りであった。 
杓子平から下の道で、大阪から来たという女性二人連れに追いつき、しばらくの間 山談義しながら共に下る。
笠新道登山口まで降り、横の水場で顔を洗っているとヒュッテ大槍で夕食が隣だったご夫婦がわさび平小屋の方から来て再会、昨晩は鏡平小屋に宿泊したとのこと。
 
新穂高温泉 ホテル ニューホタカで貸切のような入浴後、心地よい達成感に浸りながら帰宅の途についた。
 (№98,99 完)
 
 
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