こんにちは。ブログをご覧いただきありがとうございます。
2024/10/15(火)にBPPVによる強烈な回転性めまいが発生してから、PPPD(持続性知覚性姿勢誘発めまい)を筆頭として、不安神経症や脳過敏症候群に類似した各種症状に苦しんできました。
治療の過程をこちらのブログで長らく綴ってきましたが、発症から丸一年が経過した今、いよいよ完治(≠寛解)したという確信を持てましたので、本日はこちらの記事でそのご報告をしたいと思います。(※あえて寛解と言わないのは、もはや「落ち着いている」という状況からも脱した気がしてならないからです笑。厳密な言葉遣いはしていません。)
現在の状況
結論、今は症状は一切出ておらず、元気に過ごせています。リハビリや投薬などの類のこともしていません。完全に元の生活に戻りました。
仕事もフルタイムで戻って普通に残業もするし、友達とも時間を気にせず遊ぶし、またその中で日々のストレスも人並みに経験しています。上司、同僚、飲み会での些細な衝突など。腹を立てることもありますが、症状は全く出ません。
また、カフェインやアルコールも普通にとります。コーヒーは多い日で3杯、アルコールも飲み会で普通に飲みます(ビールだと6~7杯くらい?)。何も気を付けてません。症状が再発するといったこともありません。
症状が出ていた日々の振り返り
現在はあまりにも症状が出ないですし、気にすることすらないので、時々「あの日々は何だったのだろうか」と感慨に耽ることもあります。
昨年10月に発症、同年12月に悪化。そのあたりから日記をつけたり、自分自身を動画で撮影する日々が始まりました。今になって当時の日記や動画を見返してみると、あの辛かった日々のことを思い出します。
「普通に歩いているだけで突然床がバウンドする。」、「頭の中に電流が走って身動きが取れなくなる。」、経験してみないと理解できないことばかり。
「体験したことのない人が、このあまりにも強烈すぎる症状の苦しさを一体どうやって知ることができるのか。医者も、何の検査にも引っかからず、かつ不安でいっぱいになっている罹患者の声のみで、適切な判断を下すことが本当にできるのだろうか。」
考えれば考えるほど詰んでいく、そして一向に治る気がしない辛さに苦しんだ当時の記録を見て、やはりとてつもなく辛かったことは間違いないです。これだけは本当に強調しておきます。
回復において大事だと思うこと
僕は医者ではないので、「これをすれば治ります」なんてことは言えません。所詮は自分の主観的な意見でしかないし、ただの思い込みにしか過ぎないかもしれませんが、『症状が出ている最中でも、「いつか治る」という確信を持って、安心できる状態でいること』が大事だと思います。
長らく罹患していて感じていたこととして、不安はやっぱり症状を助長させます。「今この瞬間症状は出ているが、不安がる必要はない」と思えるようになることが大事だと思います。とはいえあまりにも症状がキツいので、信じることも容易ではないです。そのためにも各種症状が軽減させることが大事だと思うので、極力普段通りの生活を、安心の下に続けることが大事だと思います。
今後について
大変残念なことに、この先も罹患する方はいらっしゃると思いますので、このブログ自体は残しておきます。僕の闘病、というより、PPPDは闘うものではないというのが僕の意見ですが、その過程や道中抱いた感情は全てこのブログに残してきたつもりです。記事を最初から辿ってくだされば、いかに僕が苦しみ、治療に励み、少しずつ症状を軽減させていったか、その軌跡を見ることができると思います。PPPD罹患者の方、またその周囲の方々にとっても、この病気の当事者がどんな心持だったのかを理解する一助となれば幸いです。PPPDの患者の方は、不安でいっぱいになってしまっている方が多く、言葉では自分の辛さを上手く説明できない、症状もうまく説明できない、そういう方々がたくさんいらっしゃると思います。そうした中で、「これ、私と同じだ」など、共感していただける部分がもし仮にあれば、苦しい中でもこの取り組みを続けた甲斐があるといえます。この病気に現在罹患されている方、そして今後罹患される方々が少しずつであっても回復し、元の、ないし元以上の生活に戻られることを強くお祈りいたします。
おまけ:治療中に手にしたもの
一生付き合っていくことになると思っていた杖。当時はデパートや本屋、美術館などであまりにもめまいが悪化したため、まともに歩けませんでした。結局使ったのは1か月弱くらいの間でした。一方、杖があればどこへでもいけるはず!とポジティブだった自分もいたと思います。
症状について色々知ろうと努めていた道中、色々な本も買って勉強・実践していました。つまるところ何が効いたかは分からないのですが、割と少額で色々試せたのは良かったと思っています。

