今日から6月定例議会が開催されていますが、市民の皆さんの関心の高い議案は、「認定こども園基本構想策定委託料」の専決処分でしょう。



この専決処分は、石丸君が東京都知事選への出馬と市長の辞職を表明した5月17日に行ったものです。辞職を表明したその日に、重大な事案を専決処分しているのです。



さらに、この間の議会での議論から、認定こども園整備の最大の論点は、「吉田地区から保育・幼児教育施設がなくなる」ことの是非です。

したがって、可愛地区に建設することを前提とした基本構想を策定しても、吉田地区の保護者や住民の理解には何の役にも立たないのです。



したがって、今回の専決処分は、次のような間違いがあります。


① 市長を辞職し執行に責任が持てない石丸君が、新市長が判断し執行することになる重大な事案を決めるべきでありません。



石丸君は、新市長への礼儀というものが全くないようです。

政治家が持つべき矜恃が完全に欠落しています。


② 議会で説明されたスケジュールでは、臨時議会の開催もしくは6月定例議会での提案も可能であり、地方自治法に規定する「議会の議決すべき事件について特に緊急を要するため議会を招集する時間的余裕がないことが明らかであると認めるとき」に該当しないことは明らかです。



石丸君は、自分のレガシーを作るために、法を無視することさえ厭わないようです。



この専決処分に対して、熊高議員は、次のように賛成討論をしました。(要点)



認定こども園を進めるためには必要。基本構想があってこそ市民はその是非が判断できる。



熊高議員も、残念ながら政治家としての矜恃もなく、法令を遵守する精神さえ持ち合わせていないことが見えています。

さらに、この問題に対する吉田地区の保護者や住民の思いや疑問が全く理解できていません。

今回の熊高議員の振る舞いを見ると、市長としての適格性に疑問があることがわかります。



なお、この専決処分には、金行議員、秋田議員も賛成しています。



今回の専決処分は、完全に地方自治法に反していることから、副市長や幹部職員がなぜ止めることができなかったのでしょうか。

余りの不甲斐なさに呆れます。



ところが、議員の「新市長が就任するまで、執行を中断する考えはないのか」という問いに対して、副市長は「全くありません」ときっぱりと答えていました。



石丸君を支えた議員や副市長は、「毒を食らわば皿まで、一蓮托生」という境地に至っているようです。