熊高議員は次のような産業振興策を語っていました。



一つは、山林の整備に併せた「木質バイオマス発電」だそうです。

木質バイオマス発電の先進地である真庭市の例を見ると次のことがわかります。



① 真庭市には20社の素材生産業者と30社の製材所があることで、間伐材等の未利用材や、製材端材や バーク等の一般材が豊富に安定して供給される優位性がある。


② チップにすることだけを目的として、山林から木材を伐採・搬出して収益を上げることは困難で、特に斜度30度以上の山林では不可能である。



安芸高田市は、真庭市とは環境が全く違うのです。

①により一定量の安価なチップが確保されていても、山林から直接運び出した木材をチップ化して採算をとることは、難しいとされています。

残念ながら余りにも安易な発想だといえます。



二つ目は、道の駅への無印の再誘致だそうです。



石丸君の道の駅への無印の誘致は余りにも不透明で、説明も不十分なものでした。



たとえば、誘致を決定した(株)道の駅あきたかたと改修資金を出す市との協議記録は、1月中旬のメモ書き1枚しか残っていません。

また、看板は当初計画にはなく、途中から手書で追加されている始末です。

つまり、行政にはあるまじき不可解な状況が見え隠れしているのです。

こうした状況ですから、議会へ提出された資料も不十分で、納得できる説明にはなっていなかったのです。



したがって、無印の誘致に当たっては、どんな経緯があり、どんな経済的効果があるのかしっかりとした検証をする必要があります。



次に、石丸君の「行政改革」を見ていきます。



石丸君は、「働き方改革だ」と言って、開庁時間を8時30分から9時に、閉庁時間を17時15分から17時に変えました。


また、6月16日から週休3日制を試行するそうです。

さらに、今年度から市内6中学校に給食を運ぶ給食支援員を配置するのも、「働き方改革」なのだそうです。



何を考えているのでしょうか。

石丸君の「財政改革」は委託料と補助金を一律に削減し、施設を廃止するだけではなく、公共料金の大幅な値上げを行っています。

市民に大きな負担をかけているのです。

また、人口が減少していくのですから、職員を削減して人件費の圧縮に踏み込まざるを得なくなる可能性さえあります。

当然、職員も安芸高田市が抱える厳しい状況くらい自覚しているはずです。



こうした状況の中で、職員のご機嫌取りのようなことがなぜできるのでしょうか。

余りにもふざけた「行政改革」だと言わざるを得ません。
 


熊高議員は、このような「石丸君の行財政改革」を継続すると表明したのです。