5月27日突然、安芸高田市公園及び認定こども園整備基本構想策定業務(以下、「本策定業務」)の募集を公募型プロポーザルで行うと市ホームページに掲載されました。



本策定業務については、昨年の3月及び12月定例議会においても、「可愛地区への設置」を前提とした予算が削除され、今年の3月定例議会においては当初予算にも計上されていません。



ところが、「1円の予算もない」にもかかわらず、「可愛地区への設置」を前提として、6,138千円もの予算をかけて着手しています。

そこで調べてみると、5月17日に石丸君が専決処分を行って予算化していました。

余りにも常軌を逸したやり方ですので、市民の皆さんに報告します。



1.まず、補正予算の専決処分についてです。


今回の専決処分は、地方自治法の



第百七十九条 (略)普通地方公共団体の長において議会の議決すべき事件について特に緊急を要するため議会を招集する時間的余裕がないことが明らかであると認めるとき、(略)



に、該当することが必要です。



今回の補正予算は、4月以降いくらでも臨時議会を招集する時間があり、6月定例議会でも提案できたはずです。

したがって、石丸君がいかなる小理屈を付けようと、「特に緊急を要するため議会を招集する時間的余裕がないこと」を法的根拠にすることはできません。

今回の専決処分は、地方自治法第179条第1項に完全に違反しています。


 
2.次に、石丸君の政治家としての節操の問題です。


石丸君は、5月17日の記者会見で、6月9日をもって市長を辞し、東京都知事選挙に出馬すると表明しています。

ところが、辞職を表明した5月17日に専決処分をしているのです。



本策定業務は、議会の大多数によって2回も否認されている事案にもかかわらず、専決処分までして「認定こども園の可愛地区への設置」に着手し、新市長を自分の方針に縛り付けようとしているのです。

石丸君には、この時期のこうした言動が「いかに非常識なことか」わからないようです。



認定こども園の整備については、新市長の判断に任せるのが政治家の節操というものです。
 


3.さらに、石丸君の所業は、市民や議会を完全に無視しています。



石丸君が専決処分を行った3日後の5月20日の記者会見では、市民や保護者の関心も高い事案にもかかわらず一言も言及していません。

しかも、石丸君は臨時議会を招集して説明する気もなく、定例議会が開催される6月10日には既に辞職していますので、当然説明することなどできません。

石丸君には、市長として説明責任を果たすという誠実さが全く見受けられないのです。
 


石丸君は、首長として政治家として完全に失格だということを見事にさらけ出しています。