前回、補助金交付事務が極めて不自然であることを見てきましたが、次により、全くの不正であったことがわかります。



4.食品衛生法第55条の規定による保健所の「食品営業許可」が、補助金を交付され
  た場所で出されたのは2月27日です。

  この「食品営業許可」は施設工事・設備設置完了後に検査しますので、2月27日
  には全ての工事等が完了していたことになります。


5.では、3月15日の補助金交付申請から3月29日の実績報告・補助金確定はどういう
  ことになるのでしょう。

  これは、すでに完成していた施設を、「工事に着手していない」ことにして補助
  金申請をし、補助金を不正に受給したということを示しています。


6.こんなことは現場を確認すればわかることですから、当然職員もこの補助金不正
  受給に加担していたということです。



ところが、さらにとんでもないことが出てきました。



添付1の写真は、令和31年3月29日に提出された製造室とカフェスペースの完成写真です。

この補助金は、製造室とカフェスペースを台所や居間として使うことはもとより、兼
用することはできないものとして交付されています。

兼用できるということになれば、今回のように「製造室とカフェスペース」だと偽って「キッチンダイニング」を作り、補助金を申請するとんでもない輩が出てくるからです。



添付2の写真は、令和3年3月に安芸高田市が作製した「古い家の新しい暮らし(政策・編集 合同会社アキタカターンズ)」というパンフレットの写真です。

この右上の写真は、補助金実績報告書に添付されていた「製造室とカフェスペース」です。



しかし、本人がパンフレットで紹介しているとおり、この写真は、



「こんなところ気にする?」ってところまでこだわった、「白や木の色を生かした、落ち着けるキッチンダイニング」



なのです。

こだわりにこだわった自慢の「キッチンダイニング」なのだそうです。



専用の「製造室とカフェスペース」だと語って補助金を受給した施設は、当初から「キッチンダイニング」として作られていたのです。



そして、「製造室」は、キャプションによると「牛小屋だった納屋は改装して加工場に。生活スペースと別にあるのが便利」な場所に設置され、「カフェスペース」は消えています。



まさに、絵にかいたような補助金の不正受給です。



アキタカターンズ及び関係者の不正行為は止まるところを知らないようです。



添付1




添付2