今回は、市長による行政の私物化について検証します。



3.行政の私物化

市長が「恫喝発言」をでっち上げた時のTwitterのアカウント名は「石丸伸二」でした。



その後、山根議員を攻撃するために雇った弁護士も、石丸伸二個人が依頼しています。

つまり、当初は石丸伸二個人としての行為であることを本人も自覚していたのです。



ところが、裁判をする段階になると、市長のTwitterのアカウント名は突然「石丸伸二(安芸高田市長)」に変わります。

そして、裁判においては、市長は一連の言動は「市長としての行為」だと主張し、安芸高田市を裁判に巻き込みます。



こうした経緯をたどった1審の判決に対して、市長は次のようにほざきます。



石丸伸二に対する請求は全部棄却されているんですよね。(中略)

結果として市に損害賠償を求める構図ですよね。

その構図がまず面白くないですか。「何やってんだ」っていうね。

 


この発言は、広島ホームテレビのインタビューに対する発言ですが、石丸伸二には、「石丸伸二が市長として違法行為を行い、安芸高田市が損害賠償をすることになった」という自覚が全くありません。

当然、安芸高田市に市長として損害を与えた石丸伸二は、市長としての政治的責任が問われるという自覚も全くないということです。



ここには、石丸伸二個人と市長との立場の区別がわからず、能天気でふざけた発言しかできない市長(石丸伸二)の姿があります。



市長は一昨年「ABEMA『NewsBAR橋下』」に出演しましたが、この番組は「政治家が出演するバライティ番組」で、とても「公務」とは言えるものではありません。

ところが、市長は「公務による出張」だと強弁して旅費を支給させています。



自分の人気取りのために出演するのですから、安芸高田市長としてではなく「政治家石丸伸二」として出演するのが常識ですが、市長には「節度」というものが全くありません。



市長は、昨年10月以降、「あきたかたMeet-upオンライン」なるものを始めました。

これなどは、市長がどんな理屈をつけても、明らかに「政治家石丸伸二の宣伝動画」以外の何物でもありません。

これを安芸高田市公式チャンネルで使って流すのですから、公私混同の最たるものです。



こうした例に見られるように、市長は「自分の振る舞いは全て市長としての振る舞いだ」と思っているようです。



石丸市政は、安芸高田市を利用することしか考えない、行政の究極の私物化だと言わざるを得ません。