臨時記者会見がYouTubeで公開されました。正直見るに堪えない内容です。



市長は冒頭、中国新聞の記者が来ていることを確認してから、次のように発言して会見場から追い出しました。



中国新聞が偏向報道をしているが故に、県へ審査申立てをします。

以上でお引き取りください。




臨時記者会見をすると言って呼び出しておいて、一片の通告で追い出すという社会的常識では考えられないことを平気で行いました。



市長が偏向報道だというのは、次のとおりです。(要約)



田邊議員が反対討論をしたときに、すでに廃止された通告を理由にした間違いを記事にしないで、市長が閉会後「法を解釈する能力がない」と発言したことだけ記事にした。

これでは市長が悪口を言ったようにしか取れない。

二元代表制の原理・原則を明らかにすべきだと判断した。




つまり、自分の意に沿った記事になっていないことが、「二元代表制の原理・原則」に関わるというのです。

市長は小理屈を並べていましたが、論理性に欠け完全に意味不明です。

しかも、今回の知事への審査申立ては、「市長の予算の発案権の侵害」について行うものであって、「二元代表制の原理・原則」を明らかにすることではありません。



市長は中国新聞を動画のネタにするために策を弄していますが、市長の思考は完全に錯乱状態に陥っています。

また、市長選挙への出馬について次のように発言しています。(要約)



出馬について、議会での発表は議員に媚を売っているだけです。

機嫌を取るだけの首長は全員辞めてもらいたい。

議員に媚びる首長は存在意義がない。

市民の代表に向けてやるというのならまだ一理あるかもしれないが、議員はその話を市民に広げない。

オンラインならぱっと広がる。




多くの首長は議会の場において、任期中の総括と今後の課題を明らかにしながら出馬について言及します。

議会が市民を代表する場であり、議会での発言は市民全員への発言でもあるからです。



しかし、市長は

「機嫌を取るだけの首長は全員辞めろ」

と切り捨て、「議員に媚びる首長」は存在意義がないとまで罵倒します。

市長の増長は止まるところがないようです。



また、市長は「議員はその話を市民に広げない」と発言していますが、なぜ議員が「市長の出馬」について市民に伝えなくてはならなのでしょうか。

議員は市長の「パシリ」ではありません。

相も変わらず、「二元代表制」が何たるかがわからないようです。



田邊議員の場合は単なる間違いでしたが、市長の場合は明らかに「法を解釈する能力がない」上に、誤った認識を平気で大言壮語します。

今回の知事へ申立ては、市長のこうした姿を如実に現しています。