4.産業の振興に係る主な事業は次のとおりです。


 ① 市の魅力を内外に発信による事業者の支援や返礼品を介した市内業者の活性化


 ② 観光施設の運営方針の検討、(株)神楽門前湯治村とたかみや湯の森の経営統合


 ③ 鳥獣被害対策は、農家への相談指導拡充、わな捕獲の普及、処分場の改修


 ④ サンフレッチェ広島の応援、新スタジアムでの毎試合観戦機会の創出



①については、二つの裁判に完敗し、ネット社会では「石丸市長ネタ」の賞味期限は近いと言われている中で、いつまでもこんなことを続けることはできません。

今安芸高田市に求められているのは、こんなに浮ついた事業ではなく、地に足がしっかりついた施策です。



②(株)神楽門前湯治村とたかみや湯の森の経営統合は、管理経費が軽減できるだけで、どんな展望があり、どんなメリットがあるのでしょうか。

足し算と引き算だけでは何も生まれませんので、施設廃止に向けた一里塚になるのではと危惧されます。



③の鳥獣被害対策は、「主要事業」に値しない通常業務の延長でしかありません。

農林業や商工業を振興する主要な施策はないのですか。

産業振興策が全く打ち出せない石丸市政の現実がよく表れています。



④サンフレッチェ広島への応援予算は、前年度の400万円から564万円余りへと41.1%も増加しています。

他の事業費が軒並み減額される中で異常な突出ぶりです。

安芸高田市とサンフレッチェ広島は長い付き合いがあり、応援することは何らやぶさかではありませんが、「20年後にはつぶれる」と広言し、公共料金を大幅に値上げし、市民生活に必要な経常経費を切りまくる安芸高田市にふさわしい予算措置だとは思えません。

市民は、「サンフレッチェ広島を利用した市長の人気取り予算だ」と呆れています。



5.文化の発信に係る主な事業は次のとおりです。


 ① 元就入城500年記念事業のイベントの継続


 ② 神楽の関西圏での展開、大阪・関西万博への出演をめざし、世界へ打ち出す。



①は、市民が参画しないイベントなど無意味です。

主な事業になどなるはずがありません。



②は、多くの神楽団が新規加入者の減少や厳しい財政状況にあるにも関わらず、わずかな補助金まで削減しておいて、「世界に打ち出す」などの大言壮語を吐き、神楽を市長の人気取りの道具に使うのはいい加減にすべきです。



また、文化団体等が使用する施設使用料を大幅に値上げしたうえに、市文化団体連合会補助金と芸能保存会等補助金は9.3%も削減されることになっています。

自分がはしゃぐことができる場だけ大事にして、市民を忘れた文化の発信など何の意味もありません。