1月22日、恫喝発言でっち上げ裁判の判決が出て以降、最初の記者会見が開かれました。

市長は1審とは言え全面敗訴したわけですから、市民へ市政を混乱させたお詫びを述べ、判決への見解と専決処分による控訴についての理解を求めるのだろうと想定していましたが、そんな謙虚さは微塵もありませんでした。

冒頭から、本会の辞職要求書の提出とマスコミ各社の報道について、一方的な主張を長々と繰り出していました。

マスコミ各社が市長に対する見方を変えてきたことへの危機感が出た記者会見だと見たのは本会だけでしょうか。

まず、最初に市長のマスコミ批判から見ていきましょう。


市長は、本会が市民団体ではなく政治団体だと決めつけ、こうした団体が辞職要求書を提出したことをマスコミ各社が報道したのは、


① 政治的中立性が保たれていない報道です。


② これが公共の電波に乗り、社会の公器とされている新聞に載っているわけです。


③ これが是とされるのなら、逆も成り立つはずです。


④ 市長の親しい人間が集まって、文書をしたため議員辞職を要求する。しかし、(マスコミは)そこに正当性がないから応じないはずです。


⑤ (マスコミは)いったい何を考えているんだと呆れます。


⑥ マスコミの立ち位置、立場というものを世に問うていかなければならんと思った次第です。



と、中国新聞社へのやり口を匂わせながら、「説得?恫喝?あり(市長が使ったフレーズです)」的主張をしています。


市長は、「マスコミ攻撃はネット社会の関心を引く」ことを経験的に知っていますので、いよいよ、全面的なマスコミ批判で新たなネタ作り(悪役づくり)を始めるのでしょうか。

特に、市長は中国放送の「サムネイル(親指の爪くらい小さな画像)」の使い方が気に食わなかったようですので、市長のマスコミ攻撃の標的が変わるかもしれません。




しかし、マスコミ各社は、市民団体が辞職要求書を市長に突きつけることには、「報道する価値がある」と判断したのでしょう。

何の価値もないのにマスコミは報道したりはしません。

それは、



現職の市長が「恫喝された」と大ウソをつき、そのウソをマスコミやTwitter(現 X)で大々的に拡散し、人の名誉を棄損したとする全面敗訴の判決が出された。

しかも、市長個人の行為ではなく市長の職務としてそれを行い、そのために安芸高田市が損害賠償をする羽目になった。

これに対して、市民団体が、「大ウソをでっち上げる市長は辞職しろ」と辞職要求書を突き付けた。



ということですので、マスコミ各社が報道するのは何ら不思議ではありません。

むしろ、マスコミの使命でもある「権力を監視する」機能を果たしたというべきでしょう。



今安芸高田市では、ウソと劇場型政治で作り上げたSNS人気と市の広報誌「市政の動き」で、市長は圧倒的な情報発信力を手にしています。

こうした中で、議員はひるみ、職員は沈黙し、市長は何をしても許される市政になりつつあります。



今回の恫喝発言でっち上げ裁判の市長全面敗訴を契機に、マスコミ各社の矜恃に期待します。