本会の安芸高田市と合同会社安芸タカターンズとの疑惑についての通信に対して、南沢議員から応答がありましたので、再度指摘をしておきます。


① 南沢議員の主張 1


(合同会社アキタカターンズの前身である合同会社イエゴトの設立について)、当時の竹本副市長より、退任の前後に地域おこし協力隊・移住定住(中略)等の関連で仕事を任せたいから法人を作りんさいと助言をいただき、開業したカフェが落ち着いた2019年7月に会社を立ち上げました。



〔本会が確認した事実と主張〕


本会が当時の副市長の竹本氏に確認すると、次のような回答がありました。



「協力隊員であった3年間では経済的自立がむずかしかった元協力隊員が協力して法人を立ち上げ、定住できるようにしたらどうか」という指示を担当職員と南沢議員にした。

しかし、南沢議員と協力隊員でもなかった友人と二人で個人的な法人を作るような話をしたつもりはない。



つまり、南沢議員が友人と二人で、協力隊関係事業等を食い物にする法人を立ち上げるよう助言したことはないそうです。



② 南沢議員の主張 2


2020年の協力隊員募集業務は、竹本副市長が退任後(市長も不在)の石丸市長就任前に契約したもので、「石丸市長のお友達業者と癒着」で決まったものではありません。

その後の契約は、仕事が評価されてのことと推察します。




〔本会が確認した事実と主張〕


確かに契約事務が開始される起案日は7月6日になっており、石丸市長の就任前から始まっていますが、イエゴト1社が提出した参考見積は、1,349,150円になっており、設計金額、予定価格も同額で、イエゴト1社が入札し1,349,150円で契約しています。



また、7月3日に起案された空き家を利用した定住PR業務について見ると、イエゴト1社が提出した参考見積は、997,040円でしたが、設計金額はなぜか1,096,260円に増額され、予定価格も増額した金額で、イエゴト1社が入札し1,096,260円で契約するという魔訶不思議なことが行われています。



これを見る限り、協力隊員募集業務に係る事務は石丸市長就任前から着手していますが、当時から職員とイエゴトが癒着・不正な契約をやっており、それが石丸市政の中で拡大していることがわかります。



こうした癒着、不正契約によって行われた、2020年の協力隊員募集業務で採用決定した2人の協力隊員の採用経過を見てみましょう。



A協力隊員は、南沢議員の古くからの友人で、当時の部長が「(面接の)得点を改ざんしてでも採用すべきではない」と主張したにもかかわらず、担当課長と担当係長が説得して採用しています。



B協力隊員は、K議員の息子が世話人で、面接は雑談程度で済ませた出来レースだといいます。



これが公募、面接の結果を経た採用経過だそうです。

そして、この実績が評価されて、翌年度からの契約につながったのだと主張しています。結局、「癒着」、「出来レース」以外の言葉は思い浮かびません。




〔追伸 1月7日18時30分〕

「当時の部長が『得点を改ざんしてでも採用すべきではない』と主張したにもかかわらず、担当課長と担当係長が説得して採用しています」という表現は、当時の部長が「特点を改ざんするように指示した」と取れますが、実際は次のとおりです。

お詫びし、訂正します。



A協力隊員は、能力的にも問題があり、すでに安芸高田市に移住していたことからこの次号の対象者に該当しないにもかかわらず、担当課長と担当係長が面接時に高得点を付けて採用しようとしたことから、当時の部長が採用すべきでないと主張したものです。