9月30日市長が、今年度の月別のふるさと納税等についてXにポストしました。

納税額とコメントの急増を誇示したかったようです。



○ 納税額  令和4年8月  7,366千円

       令和5年8月 20,912千円


○ コメント数の有無(ふるさと納税に当たって付けられたコメント)

  8月 1日~14日 コメント有   3件   コメント無 410件

  8月15日~31日 コメント有 129件   コメント無 785件


○ 市長との体験型返礼品の新設

  内容は「市長が庁舎内を案内し、市長室で昼食を食べながら、意見交換」と
  なっています。



通常こうした細部にわたる統計は求められない限り、しかも年度の中途に発表することはありません。

まして、コメント数の変化を月の前半と後半に分けて発表することなどしません。

これは明らかに、7月の記者会見を編集した映像がバズった8月後半以降の変化を誇示するために行っています。

自分の人気でふるさと納税が急増することを誇示したのです。

ふるさと納税の増加は本来喜ぶべきことですが、その手法は危険で後々に大きな災難を残す可能性があります。



すでに指摘しているとおり、意に沿わぬ議員と中国新聞を「悪役」に仕立てた劇場型政治を展開し、「20年後には安芸高田市は潰れる」等の極端なポピュリズム的主張をする政治手法は、ファシズムと同じ体質を持っています。

こうした手法は、現状に不満を持つ大衆を一気に燃え上がらせ人気化していきます。

市長の状況が、今まさにこうした状況になりつつあります。

そして、人気タレントにでもなったかように、「市長との体験型返礼品」まで設ける「悪乗り」まで始めました。



今回の月別のふるさと納税の発表は、こうした状況を作り出した「意図的に編集された映像」の発信を、安芸高田市のふるさと納税額の増加に大きく貢献していることを示し、正当化することを目論んだものです。

そして、こうした政治手法を継続することを宣言しているのです。

しかし、嫌がらせ電話や誹謗中傷に晒される議員や中国新聞の状況を見ると、意図的に編集された映像の発信の「悪どさ」は消えることはありません。

人権を踏みにじることの代償として手にするふるさと納税の増加。

それを誇示する市長。

諸手を挙げて喜ぶことができるのでしょうか。



市長の人気は、議員や中国新聞をウソのでっち上げや汚いディベート術で翻弄し貶めた映像をSNSで配信した報奨として手に入れたネット社会の虚像であって、全うな政治や政策を展開した実力の結果ではありません。

こうした人気は長続きするものではありませんが、しかし、これが長引き定着すると状況は変わったことになります。



ファシズム的手法が劇場型政治の展開とポピュリズムを基にしていることを考えると、ファシズム的体質を持った市長が再選を果たし、続く市議選で多数派を確保して権力を掌握すると、市長の軽薄さや市民と対話能力が無いだけに、劇場政治の悪役は市民にまで広がり、極端な主張を根拠にした極端な施策が続発し、市民との対話のない独裁的市政になるは必然です。



石丸市政の危険性はここにあります。

本会は、これを危惧しています。