「安芸高田市は20年後には潰れる。全国の自治体も同様な財政危機にある」と警告を発する自治体改革の旗手石丸伸二!! 

最近のツイッターで地方財政のプロの如く振舞う市長石丸伸二の実像を見てみましょう。



市長石丸伸二がツイッターで得意満面に紹介するのは、昨年の11月の財政説明会の資料です。

すでに本通信では、この資料の欺瞞性については逐一指摘していますが、今回は誰もが理解できる事実を2点紹介しましょう。



説明資料では、「インフラ資産の更新も大きな課題」として、道路改良費を令和4年度から毎年約16億円程度見込んでいます。

20年間で320億円もの更新費用が必要だというのです。

大変な金額です。



ところが、令和4年度の道路改良事業費は、わずかに6390万円しか予算化されていません。

令和5年度予算では、7110万円です。

職員の人件費、経費の掛かる除雪費、除草費等維持補修費を込めた市道関係予算は、総額で2億9186万円(県委託事業を除く)にしかなりません。

16億円はどこから出てきたのでしょうか。



上水道の更新費用も、毎年13億円程度見込んでいますが、令和4年9月に広島県水道企業団が発表した事業計画では、令和5年度からの15年間で122億円(浄水場及び幹線送水路の新設という大工事、一部北広島町および三次市分を含む)を見込んでいます。

年平均では8億円余りしかなりません。

13億円はどこから出てきたのでしょうか。



つまり、この2例を見ても市長石丸伸二が示した財政推計は大でたらめであることがわかります。

こんな資料を見せて、20年後には安芸高田市がつぶれると主張し、全国の自治体に警鐘を発しているのです。

片腹痛いと言わざるを得ません。



一方で、市長石丸伸二はPTAの役員会で中学校の統合について説明し、新設する中学校の校舎は、広島叡智学園を例に出して説明したそうです。



広島叡智学園の校舎は、全て広々とした空間を確保した木造平屋建てです。

建設費は69億円だと言われ、東広島市に開校した県立広島中学校・高等学校の建設コストの2.24倍だと言われています。

20年先には潰れると主張する安芸高田市に、これを手本とした校舎が建設できるのでしょうか。

しかも、令和8年の統合時の16学級が、8年先には11学級まで減少し、さらに数年後には学級数は半減するでしょう。

壮大な無駄が生じるのです。

財政の危機を叫ぶ者が、財政を無視した思い付きを無責任に語る。

余りのいい加減さに開いた口が塞がりません。



新設の中学校という大きなハコモノを欲する市長石丸伸二が、7月25日に臆面もなく次のようなツイートをあげています。



政治家は自らの功績として大きなハコモノを誇りますが、未来に対して無責任な思い違いがほとんどです。



しかし、大きなハコモノを欲する市長石丸伸二の財政認識は、「未来に対して無責任な思い違い」をしているのではなく、全くの無知に由来しているようです。