今回の案件については、職場実態も関わりますので、記事として配信するかどうか苦慮しました。

ただ、こうした状況は行政を統括する市長の責任ですので、石丸市政の実態を市民の皆さんに知っていただくには、典型的な事例だと判断し公表することにしました。



6月26日にPDFで添付した行政文書の公開請求をしました。

本来なら15日以内に交付決定され、数日のうちに交付されるはずですが、1ケ月以上経った8月3日にやっと交付されました。

文書を数枚コピーするだけですが、何をしていたのでしょうか。



請求した行政文書は4項目に渡り、本来なら相当の量になると思っていましたが、交付された文書は、添付しているとおり2件だけです。


① [請求] (株)道の駅あきたかたが安芸高田市に報告もしくは協議した一切の文書

  [交付] 1月16日開催の会議等報告書


市長、副市長、担当課長と(株)道の駅あきたかた駅長が、協議した報告書(メモ)が裏表1枚だけです。

これが、 (株)道の駅あきたかたが市に行った報告、協議の全てだというのです。



② [請求] (株)道の駅あきたかたと(株)良品計画との協議経過及び(株)道の駅
あきたかたが出店を決議した取締役会議事録
  
[交付] (株)道の駅あきたかた取締役会議事録1通、同意書5通



(株)道の駅あきたかたが(株)良品計画との協議経過及び結果を、市に対して報告した文書は一切ないというのです。
 


また、市に多額の負担を求める出店について、(株)道の駅あきたかたの取締役会は、会議を開催せずに持ち回りの同意書だけで済ませています。

取締役会の議案は、取締役会議事録(案)への同意の有無だそうです。

議案もなく、議論もせず、持ち回りで同意書を取ることだけで済ませる。

これは職務の放棄です。無責任にもほどがあります。



③、④ [請求] (株)良品計画のプレゼンテーション資料、同社の投資金額
8000万円の根拠
    [交付] なし




つまり、(株)良品計画が出店するにあたり、協議経過や出店条件を取り決めた記録が一切ないというのです。

当然、市長が「(株)良品計画が8000万円投資する」と主張した根拠もありません。



地方公共団体には説明責任がありますので、協議の経過やその結果を公文書にして残すのは原則です。

特に民間企業との政策的な事業の執行においては、透明性を確保するためにも公文書として残す必要があります。

これでは、(株)良品計画が出店する妥当性、市が3750万円も支出することになる経過と根拠が全く見えません。

こんなでたらめな執行は前代未聞で、地方公共団体として考えられないことです。

行政経験を買われて就任した米村副市長は何をしているのですか。



市長の行政運営がここまで腐っているとは思いもしませんでした。