「広報あきたかた8の市政の動き」を見ると、例によって「自分(市長)は悪くない、全て正しい。悪いのは議会だ」という市長の「子どものじみた小理屈」が2ページに亘って展開されています。

市長の公費を使った「主張」ですが、放置できませんので本会の考えをお示しします。



1、冒頭の「道の駅の改修工事に関する顛末」について


市長は、「議会が反対し予算を削除したため、計画が頓挫しました」と、頓挫の責任を全て議会に押し付けています。



しかし、この計画が頓挫したのは、市長と議会の「二元制」という関係から見ると、市長が議会の議決を得るだけの提案、説明ができなかったということです。

以下、それについて説明していきます。


2、「出店の経緯」について


まず、出店の経緯そのもの説明が不十分です。


○ 今回の紙面で「2022年2月から連携協定に関する協議を開始した」と記していますが、議会で配布した説明資料には載っていません。


○ 説明資料には2022年4月「面談を実施」と記されていますが、中国新聞の取材によると、(株)良品計画は「2022年4月に市が出店を打診した」と回答しています。

今回の紙面にはこのことは載っていませんが、市の説明と異なる事実は載せないのでしょうか。


○ 「2023年1月に(株)良品計画は出店の意向を示し、プレゼンテーションをした」と議会で担当部長は説明しましたが、説明資料には記載されていませんでした。

また、このプレゼンテーションでは、(株)良品計画の出店条件が出されたと思いますが、それについては説明や資料の提示は一切ありませんでした。

この「出店条件」が、議会が是非を判断する上では一番大事なのです。


○ (株)良品計画の出店にあたっては、施設改修や野外看板建設を実施することになっていますので、同社と(株)道の駅あきたかたとの間に、協定もしくは覚書が交わされているはずですが、それは明らかにされず、当然説明もされていません。



3、「出店に向けた改修工事」について(注 「施設改修工事」になっていません)


○ まず、この施設改修工事費に良品計画の野外看板設置工事が含まれていることを隠蔽し、当然説明もされていません。



野外看板設置工事は1000万円程度かかることが想定されますが、これほどの金額の工事費を隠蔽して議案を提出することは、議会の議決権を侵害することになります。



また、隠蔽された約1000万円の工事費が、市長の裁量権になるはずもなく、利益供与の疑いさえあります。



(次号に続く)