東京で検察官をしておられた市内在住の市民の方から、投稿をいただくことにしました。



専門的な立場からのご意見がいただけるものと思っています。



なお、事務局の手違いで、訂正前の文書を載せていました。

お詫びします。




安芸高田市の令和5年第2回定例会において、「前代未聞?」の珍事が…。



なんと、市長不信任派議員ではなく、信任派議員である熊高氏から、市長に対する不信任決議案が提出されたのです。



不信任決議案は、市長への信頼を失った反対派議員が、クビ覚悟で議会に提出するものです。



熊高議員は、石丸市長就任以来、ことある毎に(例えば、2人目の副市長任命問題。)市長反対派議員と対立し、市長を支持してきました。

その熊高氏が、市長に議会解散権を行使させようと(状況的に、この目的しか考えられない。)、「議会と市長との確執により行政が停滞しているので市政を正常なものに回復するため」と称して、不信任決議案を提出したのです。



議会と市長が対立して行政運営が停滞しているとき、それを打開するための手段として考えられるのは、


①市長反対派議員による市長不信任決議案の提出(可決されると、市長は議会を解散しない限り、失職することになる。)


②議会の自主解散


③市長辞職


であり、やがて行われる市議会議員選挙、市長選挙により、議員も市長も新たな構成となり、市政が刷新されます。



これが、広い意味での地方自治法が定めた(予定する)解決法であって、ここに信任議員による不信任決議案の提出は予定されていないのです。



ですから、おそらく、熊高議員のような行動は、国政(内閣不信任決議)においても都道府県政においても、例をみないほど、極めて頓珍漢な事例であり、市民としても恥ずかしくなるようなことだったのではないかと思います。



熊高議員は、前記②(議会に)或いは③(市長に)の提案をすればよかったのではないかと思いますよ。



ところで、熊高議員一人による珍事だと思いきや、そうではなく、どうもこの事態は、市長と熊高議員が仕組んだものと考えざるを得ない状況が録画されていました。 



それは、令和5年6月29日、市長不信任決議案が否決され、問責決議案が可決されて議会閉会後のことで、議長が、執務室に戻ろうとした際、市長が色をなして議長に詰め寄り、



「何で不信任決議を避けられるのですか。」と言ったのです。



これは、市長も熊高議員も、このとき、同じ方向を向いていたと言わざるを得ません。



推測するに、良品計画の予算否決の件で、議会が無印良品の出店を阻んだと思い込まされて冷静さを失って憤った市民は、きっと市長側に傾く、となれば、いま選挙に持ち込めば、「風は我らに」と踏んでいたのでしょうか。



もしそうであるなら、これは、実は誤算というべきで、逆の風を吹かせようとしていた市民もいる(いた)ようですよ(情報は秘匿)。



市民を無視し、法令が定める制度を弄んで権謀術数を重ねていては、身を滅ぼすことに……、老婆心ながら。