4月の27日に市長の定例記者会見がありましたが、興味深い発言を紹介します。



今年の3月に当初予算から認定子ども園の基本構想策定に係る予算が削除されましたが、当時市長は次のように主張しました。



なぜ反対したのか、(議会の)対案がなければそれに呼応することが出来ない。

対処するとすればそれは議会です。(要約)



この市長の発言を真に受けたシセイクラブの2名の議員は、認定子ども園の候補地を探しているというのです。

しかし、それは市長の仕事で、執行権を持っていない議員の仕事ではありません。

議員は市長が提案した条例や予算等について意思決定をするのが仕事です。

大きな勘違いをしています。



一方、市長は議会の議決を受けて、それを執行していくのが仕事です。

議案が否決された場合には、その対処は執行権を持つ市長がすべきなのです。

その対案や対処を議員に求めるなど執行権の放棄です。



市長やシセイクラブは、これが地方自治法に規定された原則だということを全く理解していません。

また、予算が削除されたのは、「単に場所の問題ではなく、保護者や市民、関係事業者等を無視したやり方が問題だった」ことを忘れたのでしょうか。



記者の「(市政の停滞に)今後対処していくためには、どう打開されるのか」という質問に、市長は次のように答えました。



市民の意識改革しかない。

有権者の意識が変わらなければ、政治は変わらない。

一番よくないのは選んだ人(市民)です。

自分(市民)が間違っていたと認識させなければ、いつまでたってもこの過ちは正されない。選んだ人(市民)の責任です。(要約)




市長は「全て議員が悪い。その議員を選んだ市民が悪い。その市民の意識改革をしないと安芸高田市の政治は変わらない」と主張しているのです。

その裏には、「自分は全て正しい、責任は全くない」という市長の独善的な主張があります。



この市長の主張はネットを通して全国に流され、ネット市民の多くは、市長を「自治体改革の旗手」と持ち上げ、議員を「改革に反対する老害」と糾弾し、市民も「意識改革が必要な輩」と蔑んでいるのです。



市長は、自分さえ賞賛されれば、安芸高田市や市民がどう思われようと知ったことではないのです。


この市長を選んだのは私たちですから、その責任を近いうちに取らなければいけないでしょう。


[追伸]小町さんのツイッターに犬山市議会議員の久世高裕さんのツイッターがリツイートされています。「不信任決議」について参考になると思いますので紹介します。


久世高裕 犬山市議会議員の不信任案についてのツイートはこちら



安芸高田市定例記者会見(2023年6月28日)はこちらからご覧になれます