本日(6月16日)の本会議で、道の駅三矢の里あきたかたへの㈱良品計画の出店に係る施設改修費が補正予算から削除されました。



㈱良品計画を出店させるために、観光協会を追出し解散にまで追い込んだ市長に憤りを感じつつも、その空きスペースを活用し、地域振興に生かすことについては、反対した議員に異存があったとは思いません。

㈱良品計画から出店の話があった時点から、議会に丁寧な説明がなされていたら、すんなり進んだ事案だったはずです。



しかし、市長は就任早々から、「議員から恫喝された」と大うそをでっち上げ、ツイッターやマスコミを巻き込んで、個人攻撃を繰り返してきました。



また、「恫喝はなかった」とする議会に、市長は「恫喝についての対話」を執拗に求め、「対話に応じない議員の一般質問には答弁しない」と広言し、議員との対話の場である全員協議会への出席の道を閉ざしました。



さらに、市長は当時の議長に、「国語能力がない。国語能力のある者を出せ」と罵倒し、以来市長と議長が協議する場がなくなりました。



こうした対立した状況の中で、議会も市長の重要案件については、厳しい対応を取るようになります。

副市長の選任不同意はその典型的な例でしょう。



こうした経緯を経て、現在の市長と議会の対立した関係があるのです。



従って、市長が政策的な事案を進めようとするのなら、法的な手続き的な瑕疵があったり、議会への適切な説明を欠かせば、議会が納得しないのは当然のことなのです。

まして、市長や担当部長の説明に疑問や虚偽説明の疑いを掛けられるような事はあってはならなかったのです。

ところが、市長は「このしてはならないこと」を平然としたのです。



市長や市長に近い議員は、口をそろえて、



市民が期待する㈱良品計画の出店を、議会は「反対のための反対、市長の足を引っ張る」ために反対した。



と主張し、議会の横暴と責任に言及していますが、非難されるのは、「まずは市長にある」のです。



市長は口先の小理屈で誤魔化し、押し通そうとそうとしました。



それは、㈱良品計画の出店を進めようという、責任ある市長の姿ではありませんでした。



この事案は、市長の態度によって、否決されるべくして、否決されたのです。


3月の「認定子ども園」しかり、そして今回と、「市長に行政執行能力がないこと」を、市民はいやというほど見せ付けられました。