市長が振り上げた手を、下ろすことが出来ました。

その報告をした市長のツイートです。



本日、サンフレの仙田社長から謝罪があり、「当人には注意した」「ここの練習場が必要であり、変える方針はない」と確認しました。


広島の、日本のサッカー振興に欠かせない施設と判断し、「サッカー公園を維持していく」とお答えしています。


市としても投資が回収できるよう努めます。




自治体の首長たるものが、一選手のチーム内での裏話に目くじらを立てて、それをツイートで拡散し、恩着せがましく自治体の財政支出額まで出して、「身を引こうと思う」と半分恫喝するような発言をしました。

市長は、何をしようとしたのでしょうか。

どう考えても、いい年をした大人が、まして自治体の首長がすることではありません。



仮に、「どうしても一言、言いたい」のなら、ツイートする前に、直接社長に事情なりを聞くのが大人の対応です。

そして、その事情を市民に伝える必要があるときは、それなりの公の場を設けて行うべきです。

市長は、ネット市民の市長ではなく、安芸高田市民の市長なのですから。



ところが、感情に任せてすぐにツイートし、問題を大きくして、プロサッカーチームの社長に謝罪させる。

そして、その謝罪をツイートで拡散する。

しかも、「広島の、日本のサッカー振興に欠かせない」と大風呂敷広げ、上から目線で相手の謝罪を受け入れる。

何様のつもりなのでしょうか。



こういうやり方は、相手に「恨みつらみ」は残しても、共感や信頼は残らないのがわからないのでしょうか。全く理解できません。



認定子ども園や中学校の統合等の事業の進め方を見ていると、市長は保護者や市民と課題を共有し、議論を重ねて解決していく手法を全く知らないか、もしくは出来ないようです。

当然、組織を運営したり、組織対組織の付き合い方も全く理解しているようには見えません。

こうした市長の未熟さが、今回の「サンフレッチェの練習場発言」の異様な対応に如実に出ています。



さて、市長は、サンフレッチェの応援については、異常に熱を上げた対応をしています。

サンフレッチェの試合毎にパブリックビューイングを行ない、5月にはサンフレッチェの「広島県安芸高田市ディ」に1200人の大応援団を繰出す計画が進んでいます。



しかし、応援も結構ですが、市長が「市としても投資が回収できるよう努めます」と宣言した政策、具体的な事業はどうなっているのでしょうか。



市長の2年余りの市政の中で、サンフレッチェと協働した観光振興策や地域振興策は全く聞いたことがありません。

言ってしまえば、投資の回収どころか、政策のひとつも語られてこなかった2年余りです。



「内容のない言葉遊びや子ども程度の小理屈」は止めにして、実行性のある政策のひとつでも出してもらいたいものです。