1月1日に放映された「ABEMA『NewsBAR橋下』」への市長の出演については、既に触れていますが、安芸高田市ホームページの「市長の動向」に、


12月17日(土) 東京都内で、ABEMA[NewsBAR橋下」収録


とありました。



もしやと思い、正月明けの4日に、当日の市長の旅費について行政文書公開請求をしたところ、18日にやっと交付されました。



旅行命令簿等を見ると、やはり「市費」から出張旅費が支払われていました。

つまり、市民の皆さんの税金から支出しています。内訳はこうなっています。



① 交通費(航空運賃、地下鉄) 49,020円

② 日当(2日)         6,000円
③ 宿泊料(1泊)       14,800円

  合 計           69,820円



旅費は、「安芸高田市職員の旅費に関する条例」では次のようになっています。

公務のために出張する職員(市長を含む)に支給する旅費



また、「公務」とは、辞書を引くと「国または地方団体の事務。公務員の職務」となっていますが、平たく言えば、「安芸高田市の仕事」ということでしょう。



そこで、「ABEMA『NewsBAR橋下』」収録に掛かる市長の出張について、
安芸高田市の仕事としての出演、発言、主張なのか
という視点で、チェックして見ましょう。



この番組は、「言いたい放題 新年会」と銘打ち、出演者が酒を飲みながら、



○「もうこの国には任せていられない!」

○ 首長の国会進出!?

○ 改革派の増殖計画!?

○ 2023年、地方から日本をぶち上げる!


をテーマに放談する内容です。



市長の発言は、「特産品の紹介コーナー」以外では、次のとおりです(要点)。



① プレミアム商品券を配っている自治体が多いが、1億円配ったら、10%1000万円ぐらい事務費が掛かる。

税金の使い方としては、ものすごくもったいない。

皆もらえるのがうれしいからそっちに突っ込まない。



② 地方の自治体は、財政への危機感がない。

公共施設の削減が30%の目標にもかかわらず、4%しか達成されていない。

このままだと地方の自治体が潰れていって、日本という国は破綻する。

この危機感を持っている首長がどれだけいるだろうか。

全市民が使っていない(八千代の丘)美術館は閉じた。



③ (「働き方改革について」)ゴールデンウイークを廃止してしまえば、勝手に休みますよ。



④ (「市長選挙は若者にチャンス」について)10万人以下の自治体ならチャンスがある。

友人知人をちょっと集めたらポスター、ビラを配りきれる。

公費負担があるので、ほとんど持ち出しなしで選挙が出来る。



⑤ (「委員会のエンタメ化」について)立ったり、座ったり、演台に出て行ったりが無駄だから、自席で答弁し、礼もしない。




番組のタイトルからも、この番組が「出演者の政治的な主張の場」であることは明らかです。



市長の発言内容も、「安芸高田市の仕事とは全く関係ない、政治家石丸伸二の個人的な政治的主張、発言」以外の何物でもありません。

市長は、AbemaTVに出演し、人気取りの政治的パフォーマンスを演じているに過ぎません。



通常、首長がこうした番組へ出演する時は、「政治家としての仕事(政務)」として、自治体に旅費を請求しないのが常識です。

したがって、市長のこの出張は、どこから見ても「公務」ではありません。



市長は、今回の出張を「安芸高田市長としての公務」と強弁し、平然と旅費を請求し受領しており、不正受給の疑いさえあります。

市長には、「公私の区別を付ける」という常識や倫理観は全くないようです。



市民の皆さん!「市長の公私の区別をつけない出張」を糾弾し、「旅費の安芸高田市への返納」を要求していきましょう。



本会は、住民監査請求をして、「市長への旅費支給の不当性」を追及していきます。