今日の市議会の山根議員の一般質問で、台風14号が来襲した9月17日から19日にかけて、市長は安芸高田市には不在だったことが明らかになりました。



台風14号は、幸いにも大きな災害もなく、19日には抜けていきましたが、17日以降の台風情報は次のように伝えられていました。



17日朝の新聞報道では、台風14号は19日に広島県を直撃するコースが想定されており、暴風・大雨に警戒するよう呼びかけていました。



18日朝の新聞報道では、17日夜には中心気圧は910へストパスカル、最大風速55メートル、瞬間最大風速75メートルを計測しており、「最強クラスの台風の恐れ」とされ、19日の夕方には広島県を直撃すると予想していました。

しかも、特別警報級の大雨の恐れもあるとされていました。



こうした情勢を受け、安芸高田市は、18日には災害対策本部を設置して避難所を開設し、消防団は19日0時には屯所に詰め、警戒体制に入りました。




ところが、災害対策本部である市長は、18日に開催された千葉県の「九十九里トライアスロン」出場のため、安芸高田市には不在でした。

これを一般質問で指摘された市長は、次のように主張しました。
 


「九十九里トライアスロン」出場は、プライベートであるから議会で議論されるべきではない。

必要な指示が出せる体制をとっている。

今はどこにいても連絡はつく。

携帯電話やインターネット、動画の共有だってできる。(要約)




問題は、「プライベートについての議論」ではなく、市長は、「市民の生命と財産を守る災害対策よりも、プライベート(自分の遊び)」を優先したことです。

市長としての職務放棄、無責任極まりないと言わざるを得ません。



市長は、「必要な指示は出せる体制をとった」と主張しますが、17日、18日の段階の台風情報では、「携帯電話やインターネット」が繋がらない事態が在りうることも想定されます。

場合によっては、交通手段が麻痺し、20日まで安芸高田市を不在にせざるを得ないことも想定されます。



仮に大きな災害が起きた時、市長は遊びのために災害対策本部には不在で、連絡が取れない。

もしくは、連絡は取れても、「携帯電話で指示を出していた」などの事態が発生すれば、市長は市民にどう申し開きをし、どう責任を取るつもりだったのでしょうか。



市長の議会での答弁を聞くと、完全に開き直り、「市長のあり方」ということが、全く理解できていないようです。



また、次のことも明らかになりました。

副市長は、「市長は、安芸高田市に不在であることは知っていたが、どこにいるかは知らなかった(要約)」と言うのです。

大きな災害も想定される中で、「市の幹部が市長の所在がわからない」など、ありえないことです。

市長は、「危機管理体制は万全だ(要約)」と主張していますが、危機管理体制は市長に忖度して役にたたず、市長の管理能力、責任感は無しといわざるを得ません。



災害時には、たった1つの判断ミスが人命に関わる被害を出し、的確な判断が人命に関わる被害を防ぎます。

市長は、「市長の責任」ということをどう考えているのでしょうか。