市長の記者会見が、ユーチューブで流されていたので見ました。

これを見て、オウム真理教の広報を担当した「上祐 某」なる者を思い出しました。

彼は、「ああ言えばこう言う、こう言えばああ言う上祐」と言われ、記者もたじたじの記者会見をしていました。

この「上祐のかっこよさ」に惹かれ、若い女性ファンも現れたものです。



市長は記者会見で、議員定数を半減する理由を次のように語りました。



議会が使ったロジックを機械的に適用した(財政的理由で副市長が半減されるのなら、同じ理由で議員も半減する)までで、一切の感情は入っていない。(要約)



特に、この件は「感情でしたものではない」としきりに強調していました。

しかし、論理ではなく、「やられたロジックでやり返す」のは、単なるケンカではないですか。

また、「一切の感情は入っていない」としきりに強調するところに、「感情が入っている」のが丸見えです。

そして彼は、「感情を振りかざすことは、権力の乱用になる」と見得を切りました。

「市長! 感情丸出しですから、権力の乱用になっている」のではないですか。

議員定数の半減は、誰が見ても「議会への意趣返し」にしか見えません。



さらに、こんなことも言っていました。



二元代表制(市長と議会)のもとでは、対立するのが本来の姿で、馴れ合ってきたから日本の民主主義は壊れてきた。(要約)



ものすごい認識です。

市長と議会は是々非々の立場で議論するのが本来の姿です。

この発言は、市長と議会の確執で混乱の極みに達した市政を正当化するための詭弁でしかありません。

しかも、日本の民主主義にまで拡張解釈するに及んでは、おこがましいにもほどがあります。



また、次のようにも言っていました。



市政の混乱ではなく、議会が混乱しているのです。



これもすごい認識です。

この間の議会の対応も確かに褒められたものとはいえません。

もっと早くから毅然とした態度を取るべきだったと思います。

しかし、この市政の混乱の責任は、市長にあることは明白です。

一切の発端は、市長就任直後の「恫喝発言」のでっち上げ、山根議員への人権侵害・選挙妨害から始まったことを忘れてはいけません。

それ以降も上から目線の議会答弁、議長への暴言と続いてきました。

議会が、こうした言動に反発するのは当たり前です。

そして今回、議会の懐に手を突っ込むような「議員定数の半減条例の検討」という発言が出ました。



これで、市長と議会の全面戦争になりました。